指がふやける新説のように
水の浸透を理由にする説(指の皮膚が、水を吸収して膨らみ、しわになるという説)は直感的に正しそうに思えるため、21世紀初頭まで、特に疑問に思われることなく通説とされてきた。
だが、この説は誤りだった。 2016年に発表された生体力学モデル的な研究によって、指先の皮膚が受動的に水を吸収してふやけることにより、現実に観察されているほどのしわのパターンが生まれるには、指先の皮膚が通常の体積から、少なくとも20%は膨らむ必要があることが判明した。
しかしご存知の通り、実際にはそうなってはいない。
ただし、長く信じられてきたこの定説を、より直感に訴える形で葬り去ったのは、発見当時はほぼ見過ごされていた、1930年代の観察結果だった。
それは、指の末梢神経が切断されている患者の場合、指先を水に浸けてもしわにならなかった、という報告だ。
こうした患者の指の皮膚は、どれだけ長いあいだ水に浸けても、滑らかな状態を保っていた。
2013年に『Biology Letters』に掲載された研究では、「指先のしわは、水中でメリットがあるのか?」という疑問を実験で検証している。
この実験では20人の被験者を、「30分間にわたって手を水に浸けたグループ」と、浸けていないグループに分けた上で、それぞれに対して、濡れたビー玉を、ある容器から別の容器へとできるだけ速く移し替えるよう依頼した。
指先にしわができていた被験者は、この濡れた物体に関するタスクを、そうでない者に比べて12%速く完了させた。
一方で、乾いた物体に関して同じタスクを実行してもらったところ、こちらでは、しわのある指に有意なアドバンテージは確認されなかった。
濡れたものを扱う場合だけ作業効率が改善するという、この明確な実験結果はまさに、この変化は進化における適応だとする仮説が予想していたものであり、単なる偶然だとする説では簡単に説明できないものだ。
その後の研究ではこの発見を、手で物を握る仕組みに展開し、濡れた物体をしっかりと保持し続けるために必要な力を測定した。
水に浸かっていたため指先にしわがある被験者では、まったく手が濡れていない被験者と同程度のグリップ力が発揮されていた。
一方、濡れてはいるが、しわができていない指先の被験者の場合、同じだけのグリップ力を発揮するには、格段に大きな力が必要になった。
つまり、「しわのない濡れた手」では物体をしっかりと持つことができず、より大きな力が必要だったわけだ。
要するに、指先のしわは単なる飾りではなく、グリップ力が増すという効果があったことになる。
指のしわが、水中でのグリップ力を高めるための適応だったとは、記事を読むまで全く知りませんでした。
当たり前すぎて疑問にも思いませんでしたが、そういえば指がふやけないと言っていた人がいたことを思い出しました。
そういう体質だと思っていましたが、今考えると、自律神経の障害が起きていたのかもしれません。
整体における理論は、現代医学においては根拠が薄いものとされています。
例えば、ツイッター上でもよく議論の対象にもなっていますが、骨盤のゆがみといったことでも、整形外科医は否定しています。
しかし、私にはたくさんの臨床例があり、仙腸関節の問題によって骨盤はゆがむことを知っています。
また、その骨盤のゆがみによる様々な症状も、もちろん認めてはいません。
やはりツイッターで、”肩こりは骨盤のゆがみが原因です”と呟こうものなら、論文を持ってこい、アンチが大勢やってくるでしょう。
しかし私は、骨盤が原因で肩に影響が起きているケースも、実際に経験しています。
その他にも私は、頭蓋骨は動くし、古傷が悪さをすることも知っているし、経絡の存在も知っていて、それらが正しいことを経験しています。
それでも、根拠や証明ができないと、医学のスタンダードではトンデモ理論扱いされてしまうのは残念な風潮です。
この、ゆびがふやける理由一つとっても、医学はまだまだ分からないことだらけです。
結果が先にあるのに、それが説明ができないと、頭ごなしに否定してしまうのは医学の発展上もったいない話です。
それこそ、整体の理論はこういった発見の宝庫であり、研究者にとってチャンスだと思うのですが、それは私だけでしょうか。

