無理なものは無理
ワタミ社長「『無理』というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。途中で止めてしまうから無理になるんですよ」
村上龍「?」
ワタミ「途中で止めるから無理になるんです。途中で止めなければ無理じゃ無くなります」
村上「いやいやいや、順序としては『無理だから→途中で止めてしまう』んですよね?」
ワタミ「いえ、途中で止めてしまうから無理になるんです」
村上「?」
ワタミ「止めさせないんです。鼻血を出そうがブッ倒れようが、とにかく一週間全力でやらせる」
村上「一週間…」
ワタミ「そうすればその人はもう無理とは口が裂けても言えないでしょう」村上「…んん??」
ワタミ「無理じゃなかったって事です。実際に一週間もやったのだから。『無理』という言葉は嘘だった」村上「いや、一週間やったんじゃなくやらせたって事でしょ。鼻血が出ても倒れても」ワタミ「しかし現実としてやったのですから無理じゃなかった。その後はもう『無理』なんて言葉は言わせません」
村上「それこそ僕には無理だなあ」
これはワタミの創業者である渡邉美樹氏のカンブリア宮殿出演時のインタビューです。
今なら完全にパワハラ認定される発言ですが、当時もやはり相当な波紋を呼びました。
屁理屈にも程があると思いますが、実際に無理をさせているのだから当たり前でしょう。
こういった発言をすることからも、渡邉氏は基本、非常にパワフルなのだと思います。
だからこそ、一代にして大きく会社を発展させ、国会議員としても活躍ができたのでしょう。
無理が効いてしまう人は、無理が出来ない人の気持ちが分かりません。
自分の感覚が基準になるため、だれもが当たり前に無理が出来るものと信じ込んでいるのです。
一時的には渡邉氏の言うような無理はできるかもしれません。
しかし、これが常態化して無理をし続けたらどうでしょう。
どんなに丈夫な人でも確実に身体が壊れていきます。
むしろ、下手に無理が効いてしまう分、壊れた時のダメージは非常に大きなものになるかもしれません。
同じような話は他にもあります。
”一流の営業マンは天ぷらの衣をはがして食う。
定食屋で使用している油が古くて汚れていたらお腹を壊してしまい、お客さんとのアポに贈れてしまうかもしれないからだ。”
これは伝説の営業と言われ、大きな成果を上げたプルデンシャル生命の営業マン・甲州賢氏の言葉ですが、働き過ぎで42歳で早死にしています。
また、
”死ぬ気でやれよ、死なないから”
という言葉を残した杉村太郎氏も、47歳で急逝しています。
最近、自分の健康を過信している方が多い様に感じます。
無理とは、結局、健康の前借なのです。

