長引く風邪の改善法
「熱は下がって風邪は治ったはずなのに、子どもの咳だけが残る…」。
そんな場面は珍しくありません。多くは、感染のあとに気道の粘膜が敏感になり、冷気や乾燥、鼻水がのどへ流れ込むことなどをきっかけに、咳だけが続くためです。
「感染後咳嗽」といいます。一方で、喘息、百日咳、副鼻腔炎、肺炎、気道異物など、早めの評価が必要な病気が隠れていることもあります。
子どもの咳が風邪のあとにしばらく残ること自体は珍しくありません。小児では咳が4週間を超えると慢性咳嗽として原因検索を考えるのが一つの目安で、4週間未満でも、息が苦しそう、ゼーゼーする、顔色が悪い、咳き込んで吐く、乳児で無呼吸がある場合は早めの受診が必要です。「長さ」だけで感染後咳嗽と決めつけないことも大切です。
背景には、ウイルス感染後の気道過敏のほか、喘息、後鼻漏を伴う副鼻腔炎、百日咳、遷延性細菌性気管支炎、まれに肺炎や気道異物などが含まれます。
例えば、2025年の百日咳届出数は89,387例に達し、全数把握開始後(2018年以降)で最多でした。2026年も2025年ほどではないものの届出は継続しています。長引く咳では百日咳を鑑別に加える重要性が高まっています。
先日、当院でも同じような症状を患っているお子さんが来院されました。
風邪を引いた後から、ぜんそくのようになってしまい、運動するとせき込んでしまうと言います。
病院で処方された薬や吸入をしているが、イマイチ良くならないという状況が、もう3か月も続いているそうです。
オステオパシーには、”免疫機能が正常であるためには体の構造が正常でなくてはならない”という法則があります。
薬を使って良くなっていないのであれば、体に構造の異常が起きていることが疑われます。
このお子さんの場合も、胸郭の動きが悪く、それによって体液がスムーズに流れていないような印象がありました。
このため、肺がうっ血したような状態になってしまい、せき込んでしまうのかもしれません。
胸の緊張を緩め、体液の巡りが良くなるように調整したところ、本人は楽になっているのを感じました。
後日、お母さんから報告を受けたところ、その日を境にみるみる良くなっていったそうです。
症状は、体が治るために起こしている反応です。
しかし、薬で中途半端に押さえつけてしまうと、かえって治りづらくなる場合があります。
本来子どもは治癒力が高く、良くなっていかないのは普通のことではありません。
そういった時は、ウィルスや細菌といった話ではなく、体を疑うのが解決のカギとなるのです。

