異食症の原因

「氷を無性に食べたい…」それ、病気のサインかも? あなたの「氷好き」は「氷食症」かもしれません “隠れ貧血”のSOSか

氷食症は医学的には「異食症」の一種。
異食症とは、栄養価のないものを強迫的に食べてしまう症状です。
海外では土や髪の毛を食べる異食症も報告されていますが、日本では氷を食べる「氷食症」以外の異食症はめったに見られないということです。

氷を食べ続けると、歯が折れてしまったり、すり減ったりしてしまいます。
また、あごが痛むなどの「顎関節症」が誘発される恐れもあります。

氷食症の原因は完全には解明されていませんが、
例えば、口の中で灼熱感を感じたり、体内のイオンバランスが崩れたりすることが関係しているという説もあるそうです。

最も有力な説は「鉄欠乏性貧血」との関連です。
氷食症は思春期や40代の女性に多く見られ、その場合、鉄欠乏性貧血が疑われます。
鉄欠乏性貧血の原因を調べると、婦人科系の疾患での出血があったり、痔や潰瘍性大腸炎だったというケースもあるといいます。

なぜ貧血になると氷が食べたくなるのでしょうか。
いくつかの説がある中で有力なのは、体温調節に異常が起こるという理由です。

鉄分が不足すると赤血球が減少するため、酸素を運ぶ能力が低下します。
それによって自律神経が乱れ、体温調節に乱れが生じます。
それによって口の中が熱く感じられるよるため、氷を食べたくなるのではないかと考えられています。

また、鉄分が不足すると、新しい細胞を作る力が低下します。
鉄にはDNAを合成する際に不可欠な酵素をサポートする働きがあるからです。
鉄がないと、細胞は正常に分裂することが出来ません。

しかし、鉄は過剰に存在すると、体に悪影響を及ぼす物質でもあります。
赤血球がヘモグロビンを含んでいるのは、鉄が酸化しやすい性質を持っているからです。
体内に過剰に存在してしまうと、その強力な酸化力によって、老化を早めたり、さまざまな病気を引き起こしたりする原因になると言われています。

通常、貧血の治療では鉄剤を処方されますが、それは本当に効く治療なのでしょうか。
また、足りないからと過剰に鉄を摂取してしまって、体は大丈夫なのでしょうか。
見ている限り、あまり鉄剤が著効を示している例は少ないように思いますが…。

足りないものを補うのではなく、なぜそれが足りなくなっているのかを考えるべきでしょう。
体が鉄をうまく利用できていないことが原因であると考えた方が自然ではないでしょうか。
実際に、体が良くなると貧血が改善する人が多くいることを私は経験しています。
異食症も体が悪いことが根本にあるように感じます。