体も多彩な顔を持つ

人は、色々な顔を持っています。
私の場合は、家庭では父親の顔ですが、整体院では施術者の顔で、そのキャラクターは全く異なります。
家でも外でも、同じという人はほとんどいないのではないでしょうか。

免疫の場合も、時と場合によって働きが違います。
免疫は、病原菌に対して働くものというイメージかもしれませんが、通常は体内の清掃をしています。
古くなった赤血球の処理や、死滅した細胞等のゴミ処理が、実はメジャーな役割なのです。

アレルギー治療は、制御性T細胞の活性化が重要であるというのが、通説とされています。
しかし、場合によっては、制御性T細胞が炎症を加速させる反応を起こします。
時と場合によって、免疫も色々な顔を使い分けているのです。

これは、免疫には限りません。
実は、身体の組織は、時と場合によって役割が異なる場合があるのです。
例えば、手術によって胃を切除しても、腸が胃のように膨らんでくることは有名な話です。

目まぐるしく変化する外部環境に適応するには、柔軟な対応が必要です。
役割が固定されてしまうと、融通が利かず、生存の危機に立たされます。
進化の過程でフレキシブルに対応したからこそ、現在の人類の繫栄があるのです。