慣性の法則

不調が日常化している人は、不調を不調を自覚できなくなります。
これは心理学的に言われる、慣性の法則です。

施術者は、組織を触ると、そこが痛いかどうかが分かります。
しかし中には、確信を持って痛い場所だとこちらが思っても、本人は何も感じていない場合があります。
これは、悪い意味での慣性の法則が働いてしまっています。

痛みとは、危機を感知する重要なセンサーです。
身体は、痛みは死にも直結するため、強い刺激によって異常を知らせます。
無痛症という全く痛みを感じない病気がありますが、多くの患者は早死にしてしまうそうです。
身体の異変に気付けないため、病状が進行し、手遅れになってしまうからです。

しかし、特に病気でなければ心配することはありません。
身体が健康に舵を切り始めると、きちんと不調を感じることができるようになります。
中には施術後に、逆に体調が悪化した、または別な場所が痛くなったと感じる方もいるかもしれません。
しかし、それは治癒への良い兆候です。
マヒしていた感覚が戻ったために感じる、一時的な反応なのです。

痛みを感じることは、決して悪いことではありません。
身体のセンサーがきちんと働いている証拠です。
痛みは、身体からのメッセージであり、身体はそれに注意を払って欲しいのです。