開脚が難しい理由 

開脚が出来る人には憧れます。
私は過去にヨガ教室に通っていたのですが、先生がする綺麗なポーズには憧れました。
自分でもそうなりたくて、一時期、ストレッチを頑張っていた時期があります。

世の中にはそういったニーズが結構あるようです。
書店でも開脚をするための本が並んでいますし、ユーチューブ等でもそういった動画が多数ヒットします。
私は当時、30日間で誰でもできる開脚法というような動画を参考にして、取り組んでいました。

続けていると、だんだんと身体が柔らかくなっていくのが分かります。
開脚の角度が広がって、届かなかった場所に手が届くようになります。
自分の身体の変化が面白くて、特に苦もなく1か月間続けることができました。
そして、その結果、どうなったでしょうか。
最初よりは確実に開くようになりましたが、180度の開脚にはまだまだほど遠い状態でした。
トータルで3カ月間ぐらい続けましたが、その後、大きな変化は感じませんでした。

今になって分かったことがありますが、身体によっては出来る出来ないがあるということです。
設計図によっては開脚ができない身体もあるということです。
生きていく上で、必ずしも180度の開脚が必要な訳ではありません。
必要であれば、元々そういったようにデザインされているでしょう。

子供の時は柔軟性がありますが、大人になるとだんだんと固くなります。
それは身体の維持には、ある程度の固さが必ず必要だからです。
大人になるにつれて身体が大きくなるため、支えを強くする必要があるからこその反応なのです。

バレリーナには演技の性質上、完璧な開脚が求められますが、裏には相当な苦労があると思います。
バレリーナの開脚動画をユーチューブで見ましたが、見ていて非常に痛々しいものがありました。
押さえつけられて、足が開くように負荷をかけるのを涙を流しながら我慢している女性。
ハッキリ言って、これは構造を破壊している行為です。

ストレッチをすることで柔らかくはなりますが、それは筋肉の長さの範囲での話です。
開脚が出来ない身体の場合は、元々の筋肉が短くなっているので、どう頑張っても短期間では伸びません。
上記の動画は、筋肉や腱を無理やり引き延ばして破壊し、開くようにしているのです。

元々柔らかい人であれば出来るようになるかもしれません。
しかし、筋肉の長さ以外にも、骨の動きの状態も関係してきます。
身体は急には変われません。
急な変化は身体を壊す行為であるからです。
多くの場合は、ある程度の時間が必要なのではないでしょうか。