肩ボトックス…?

肩ボトックスという注射があります。
肩コリの解消のためにボトックス注射を肩に打って、筋肉を麻痺させるそうです。
どうやら治療というよりも、肩コリを感じなくさせるための注射のようです。

しかし、この注射にはもう一つの側面があります。
肩の筋肉を委縮させる効果があるので、結果的に肩のラインが華奢になります。
そのため、肩回りの筋肉を気にする女性が、整形の一環としてこの注射を用いるそうです。
写真を見ると、確かに、立派だった肩回りが女性らしいラインへと変化していました。

調べてみると形成外科領域では結構メジャーらしく、女性の美への追及には驚くばかりです。
しかし、健康の側面から見ると、外見が良ければそれでいいのかなと、個人的には疑問を抱きました。

ボトックス注射とは、ボツリヌス菌が作り出す毒素を利用しています。
この毒素には神経を麻痺させる効果があるため、これをシワ取り等に応用しているのです。
しかし、ボツリヌストキシンが地球上で一番強い毒素だということを忘れてはいけません。
局所への注射ですが、シワがある場所だけに働くのではなく、結局血流に乗って全身へと作用します。
少量と言えども、必ずダメージは受けているのではないでしょうか。

また、肩コリの改善を考えても、感じなくなるだけで負担は変わりません。
肩の負担が、他の別の組織へと分散されるだけです。
原因に向き合わず、これを続けていっても決して良くはならないでしょう。
かえって、身体のゆがみや肩コリがひどくなるのではないでしょうか。

ボトックス注射は医者以外は行うことができません。
医者の仕事は治療をすることだと私は思っていましたが、形成外科はそうではないようです。
これによって救われる人もいるのかもしれませんが…。

どうしようもない憤りと、何かやりきれなさを感じてしまいました。