産後の骨盤矯正の是非

産後の骨盤矯正。
出産によって骨盤がゆがんでしまうので、絶対に調整したほうが良い。
妊婦さんで、このように考えている人は多いのではないでしょうか。

実は、骨盤矯正は商標登録済みのワードです。
私は骨盤はゆがむと考えていますが、そういった背景からもアンチが一定数存在します。

骨が動くわけはない。
動いたとしてもほんの数ミリ程度で、それが身体に影響する訳がない。
もし実際にゆがんでいたとしても、骨は固い物なのに手技でそれが変わるの?
いい加減なことを言うのはやめて欲しい。
エビデンスを最重視する一部からは、そんな声を聞くことがあります。

ここで議論をするつもりはありませんが、産後に調子を崩す人が一定数いるのは事実です。
だからこそ、賛否があっても骨盤矯正の需要が衰えないのでしょう。
既存の医療がそれに対し、うまく対応ができなかったという背景があることを忘れてはいけません。

人体の仕組みは精巧であり、関節のちょっとした嚙み合いの不具合で不調が出ることがあります。
長年の不調の原因が仙腸関節のちょっとした動きに由来していた。
私は20年近く臨床の現場にいますが、そういったケースは一度や二度ではありません。

目の前で起こっている事実に真摯に対応する。
いくら御託を述べたところで、目の前の患者さんの訴えを改善できなければ全く意味がありません。
科学を追求することが悪いとは思いませんが、それでは産後の不調の原因は何なのでしょう?
歴史のある伝統医学を否定するのは、まず医学の結果が伴ってこそだと思うのです。