どちらが良いのか?

1985年の会社員の働き方が話題になっています。
今では信じられないような労働環境ですが、逆に私にはうらやましく感じます。

まず、コンピュータはまだまだ一般的ではなく、所有するのはごく一部の会社だけでした。
紙と鉛筆、定規や電卓が主流で、アナログが当たり前の世界です。
携帯電話がまだ存在しない時代で、営業さんは喫茶店でもパチンコ屋でも、ノルマをこなせば後は自由。
今じゃ考えられませんが、職場の座席でタバコを吸うことだって普通のことですした。

また、10時、12時、15時はお茶の時間で、それは女性社員の立派な仕事です。
セクハラという言葉もなく、女性社員はそれを当たり前のこととして受け入れていました。

重役出勤という言葉がありますが、それを地で行くのもこの時代です。
上役ともなれば、遅い時間に出社して、まずは一服、それからようやく仕事にとりかかります。
週6勤務だったかもしれませんが、現代とは仕事の密度が圧倒的に違います。

現代は便利な時代です。
物質的にも豊かになり、欲しい情報もインターネットを通してすぐに手に入ります。
しかしその反面、1985年と比べると、仕事量が圧倒的に増えました。
インターネットの普及は仕事量を3倍に増やしたと言います。
現代に疲れている人が多いのは、これらの変化によって、頑張りすぎるぐらい頑張っているからでしょう。

多少不便でも、おおらかでゆっくりとしていた時代。
便利でも、目まぐるしく物事が移り変わっていく時代。
果たして、どちらが人間らしい生活なのでしょうか。