老いの土台
「人間は44歳と60歳で急激に老いる」は本当か…専門医は「老化に節目があるのは事実」「タイミングを考えて人間ドックを受診してほしい」
人は徐々に老いるのではなく、特定の年齢で急激に老化する──。
衝撃的な研究成果が発表されると、日本の芸能界からも驚きの声が上がった。アメリカのスタンフォード大学とシンガポールの南洋理工大学の研究チームは8月14日、オンライン科学誌「ネイチャー・エイジング(Nature Aging)」に「人間は急に老いる時期が2回ある」と発表したのだ。
研究チームは108人を対象とし、数か月ごとに血液や皮膚などのサンプルを採取。最長で7年間の追跡調査を行ったところ、“44歳と60歳前後”で身体機能の低下をはじめとする急激な老化が認められたという。
変化は急に起きる。
この研究では、いわゆる厄年と老化には相関関係があることが発見されました。
物事はなだらかに変化するようなイメージがありますが、なぜ急なのでしょうか。
まず、生き物とは複雑な非線形システムとして捉えられます。
比例関係では成り立たず、ある要素がわずかに変化しただけでも、システム全体が突然、大きく変化ような仕組みです。
最初の状態がほんの少し違うだけでも、将来非常に大きな違いが生まれます。
バタフライエフェクトやカオス理論等で説明できる現象です。
そして、エピジェネティクスも考えなくてはいけない要因でしょう。
遺伝子には、環境要因や生活習慣によって、働きがオンオフに切り替わるという仕組みがあります。
特定の年齢において、ある遺伝子のスイッチが一気に切り替わる。
エピジェネティクス遺伝子による変化も、関係があるのかもしれません。
しかし、考えなくてはいけないのは、これまでの生活習慣です。
日々の健康への気遣いが、変化を引き起こすための土台にあります。
昔においては、栄養状態が変化のきっかけだったでしょう。
しかし、現代においては、栄養過多の状態や運動不足といった要素がトリガーになっているように感じます。
年齢と共に、見た目の違いが大きくなっていきます。
私の周りにも、やたらと老け込んでしまった同級生がいます。
やはり、夜勤等、ストレスが多い仕事をしており、偏食であることは大いに関係している気がします。
逆に、年を取っても若く見える人は、日頃から体に気を付けているような印象です。
老いは避けられませんが、老いとの付き合い方は自分次第です。
老化のエピジェネティクス遺伝子を刺激しないためには、やはり日頃からの養生が大切なのではないでしょうか。

