とりあえずやってみようという姿勢が大事

お灸でウシの受胎率UP? 東京都農林総合研究センターのお灸マニュアル

お灸を施すことによるウシの動きの観察から性ホルモンの動態まで、様々な調査を繰り返し実施。約3年に及ぶ研究の成果として、「ウシのお灸マニュアル」が発表されました。

ウシのお灸に必要となる基本は、味噌ともぐさだけです。ウシのお尻の近くにある背中のツボに、味噌を直径5センチほどになるように塗り、その上にもぐさをピンポン玉大に丸めてのせます。もぐさは人に使うものと同じ市販のものでかまいません。

お灸をしない場合は排尿率が2%、排便については7%なのに対して、お灸をした場合は排尿が22%、排便をしたウシは69%にもなりました。
「人の場合、お灸はリラックスしたときに働く副交感神経系を刺激するといわれています。家畜も人と同様に、お灸が副交感神経に作用したのではないかと考えられます」

さらに受胎率に関しては、4回以上人工授精を繰り返しても受胎しない牛や空胎日数が300日を超える牛などに効果があると考えられます。一般的に受胎しにくいと言われるウシも、お灸によって高い確率で妊娠を確認できました。

「お灸は血流を良くする働きがあるので、黄体への血流量が増加し、黄体ホルモンの分泌量も増加する可能性が考えられます。妊娠に結びついたことに関しても、お灸の温熱刺激によって血流量が増加し、黄体を刺激⇒黄体ホルモン値が上昇⇒受精卵(胚)が子宮に着床しやすくなる⇒受胎しやすくなった、というメカニズムではないかと考えています」

ただし、なかなか受胎しないウシについては、健康なウシの場合ほど黄体ホルモン値は上昇しなかったそうです。この点については、さらに研究が必要だと三山さんは話しています。

エビデンスが重視される世の中です。
研究に基づいた科学的な根拠がなければ、それは気のせいでしかない。
こういった考えの医療者が多いことは、大変嘆かわしいことです。

再現性を高くするためには、その論拠を明らかにすることは大事でしょう。
しかし、現代が科学の時代になったのは、つい最近の話です。

なぜ、東洋医学が2000年の歴史を持っているのでしょう。
なぜ、今に受け継がれているのでしょうか?
それは、単純に効くからではないでしょうか。

ツボや気は、そもそも目に見えるものではないため存在を証明することができません。
しかし、感覚が鋭い人であればそれを感じることが出来るし、見ることが出来る人もいます。
私自身もはっきりではありませんが、きちんと存在を感じることができます。

ただ、そういった人は全体からすると非常に少数です。
研究材料としてはエラーとして認識され、無視されてしまう存在でしょう。
統計という枠組みでは、そもそも証明が難しいのです。

私も、施術を受けて、不妊で悩んでいた人が妊娠していった事例を、数多く見ています。
もちろん、それは絶対ではありませんが、決して珍しいケースではないのです。
疑う姿勢も大事ですが、とりあえずやってみようという姿勢も大事なのではないでしょうか。