実は、科学はあまり分かっていない
拍手の音の正体判明 びん吹く「ぼーっ」と同じ「ヘルムホルツ共鳴」
応援や共感を伝えたり、感動や喜びを表現したり、子どもたちが音楽に合わせたり、拍手や手拍子は、とても身近なジェスチャーだ。
しかし、人の手のひらというやわらかいもの同士の衝突と音波の伝わりがからんだプロセスは複雑かつ不安定で、音が出る仕組みや音の特性は、詳しく分かっていなかったという。
米コーネル大などの研究チームは、人の手や手のレプリカを使い、拍手するときの動きや音、両手の間の空洞の空気圧の変化、空気の流れを、高速カメラや録音機器などで同時に記録して調べた。
その結果、手と手がぶつかった瞬間はほとんど音がせず、両手の間の空洞の空気が、親指と人さし指の根本のすき間から噴き出す時に音が生じると分かった。また、その音の周波数は「ヘルムホルツ共鳴」と呼ばれる現象の理論式から導かれるものと一致した。
ヘルムホルツ共鳴とは、開口部のある容器の中の空気が、圧縮と膨張を繰り返し、ばねのように振動することで、特定の音が大きく聞こえる現象だ。
空きびんなどの容器の飲み口に、息を吹き入れたときに「ぼーっ」と音が鳴るのが身近な例だ。
容器の体積や、飲み口にあたる開口部の面積などで、音の周波数が変わる。
身近な現象であっても分かっていないことは、数多くあります。
この例でも分かるように、拍手の音一つとっても、単なる衝突音ではないのです。
現代は”科学”が絶対的なものさしですが、実は思っているよりも解明が進んでいないのです。
科学的か科学的ではないか。
科学は人間が積み上げてきた叡智ですが、それは自然の摂理のごく一部を切り取ったものにすぎません。
その一部の知識で物事を判断するのは、非常に偏った考え方なのではないでしょうか。
医学においても、治癒とは一体何なのかという、当たり前の疑問には答えられていません。
末端の枝葉についての理解は進んでいますが、肝心な幹の部分についてはいまだにブラックボックスです。
現代をもってしても、まだまだ発展途上なのです。
近年、科学的ではないことを排除する傾向が強まっています。
しかし、本来、信じることではなく、疑い続けることが科学です。
支配のツールとして科学が都合よく利用されていることには、いささか危機感を覚えます。

