足るを知る
最近管理職になった人が、非常に仕事が忙しいと言っていました。
体も酷いことになっており、すでに今後の健康が心配されるような状態でした。
実際に過去25年間のデータでも、管理職の死亡率は700%、自殺者も271%増加しているそうです。
管理職になれば、給与は上がるでしょう。
しかし、人間関係の煩雑化、業務量の増加等がその代償です。
お金だけが増えるというような、うまい話はありません。
管理職の方は、皆さん一様に自律神経の失調がみられ、健康を大きく害しています。
もちろん場合でも、施術を受けることで症状の緩和は可能です。
しかし、環境が変わらない限り、根本的な改善というのは難しいでしょう。
仕事を頑張る理由には、お金があると思います。
それでは、お金はいくらあれば安心なのでしょうか。
私の知る限り、裕福な方であっても、税金の問題や相続の問題、またお金以外にも色々な悩みを抱えています。
お金があることで、子供が引きこもりのような状態になってしまったという事例も見てきました。
また、お金があるからといって尊敬される人間であるとは限りません。
むしろ、お金に固執するあまり、醜いとさえ思うような方も見てきました。
私は、こうはなりたくはないなと思ってしまいました。
お金を欲しがることの根底には、欲があります。
〇〇が欲しい
〇〇に行きたい
〇〇が食べたい
〇〇に住みたい
その願望を叶えるために必要なのが、お金であり、それを得る手段が労働です。
そして、欲が満たされた時は、幸福感を得られるでしょう。
しかし、今度は〇〇がしたいと、その気持ちはより大きくなっていきます。
そして、同じことをしても、最初のような感動や満足感は得られなくなっているでしょう。
欲には終わりがなく、だんだんと大きな対価が必要になっていくのです。
私たちはすでに満たされています。
人類史上、物質的にこれほど恵まれた生活をしている時代はありません。
しかし、現実を見ると、そう感じている人はごく少数です。
人類史上、一番幸せではないことの矛盾が、物欲の限界を証明しているのです。
コップの水を少ないと思うか、多いと思うか、それを決めているのは心です。
結局、幸せかどうかは、己の心の持ちようなのです。
食べることができる幸せ
寒さをしのげる幸せ
寝ることのできる幸せ
テレビを見る幸せ
好きなことができる幸せ
家族がいることの幸せ
健康であることはとても幸せなことです。
お金と健康を比較して、どちらが大切なのでしょう。
お金が幸せを決めるわけではありません。
求めようとするから不安になるのです。
足るを知り、欲張らなければ良いのです。
私たちはすでに、とても幸せなのですから。

