漢方に対する誤解
先日、漢方薬を飲んでいるが全然効かないというお話を伺いました。
咳の症状が続いていて、飲んでいる薬が効かないので、相談をしたら漢方が処方されたというのです。
その医師は話を聞いて、それじゃあ漢方を試してみましょう、という場当たり的な対応だったといいます。
残念ながら、これでは効かないのも当たり前だと思いました。
世間では漢方を勘違いしていますが、漢方薬は効く薬です。
現在の科学では解明されていない薬効も数多くありますが、伊達に長い歴史がある訳ではありません。
きちんと即効性があり、症状が劇的に改善するケースもあります。
ただし、それは、その人の状態にあった処方すれば、の話です。
先程も言いましたが、東洋医学には長い歴史があり、その中で磨き上げられた実績のあるものです。
科学がなかった時代に、長い時間をかけて、効く・効かないの選別がされ、体系化されていきました。
西洋医学では症状に焦点を当てますが、東洋医学ではその人の性質に注目します。
そのため、咳の症状でも、人によって薬の種類が全く違ったりもします。
これは、占いに例えると分かりやすいかもしれません。
例えば、血液型占いでは4タイプの大雑把な結果しか分かりません。
この、一つの情報から判断をするのが西洋医学です。
一方で、星座や誕生日、手相など、他の情報を集めて解釈をするのが、東洋医学です。
多くの情報から複合的に判断をすると、血液型占いよりも精度が増し、より当たる確率が上がります。
東洋医学では、問診、触診、脈診等の様々な情報を元に、その人の状態を見極めている訳です。
決して西洋医学を否定している訳ではありません。
漢方は効くもので、その前提にきちんとした診断があることを知って欲しかったのです。
現実問題、3分診療が当たり前の医師の現場で、漢方的な診断は非常に難しいかもしれません。
私が言えるのは、漢方薬が効いていないと感じたら、多分、それは自分にはあわない薬です。
別の薬を処方してもらうようにお願いすることをおすすめします。

