辛味は痛み
先日、タイ料理を食べました。
現地を思わせる本格的な味付けで非常に美味しかったのですが、その後に悲劇が起こりました。
本場の辛さに、身体が拒否反応を示したのです。
その日の夜中、急にお腹を壊し、粘膜がヒリヒリする感覚がしばらく続きました。
辛さは痛みであり、温度と痛覚は同じ感覚です。
辛さの成分であるカプサイシンは、痛覚ではなく温度受容器を刺激します。
普段、お湯を飲んでも痛みは感じませんが、43度以上になると痛みとして感じるようになります。
カプサイシンは43度以上の刺激を与えるため、辛くて痛いのです。
実際、トウガラシが刺激した部位は体温が高くなり、この性質を応用したものが、温シップやカイロです。
これらは、このカプサイシンの成分によって暖かさを感じさせるのです。
辛さとは慣れであり、好みの問題です。
辛い物を食べるタイや韓国でも、子供は辛い物が苦手で、徐々に慣らしていくそうです。
カプサイシンは、アドレナリンの分泌やエンドルフィンの分泌を刺激します。
この性質によって一種の興奮状態になるため、辛さは癖になり、また、ないと物足りなさを感じるのです。
辛い物を食べる国では、食べる際に工夫もされています。
例えば、タイ料理はトウガラシの他にも、大量のハーブを使用します。
このハーブの働きによって、辛さによるダメージが軽減されるそうです。
少量の辛味であれば、食欲増進や粘膜の保護、体温上昇による脂肪燃焼、冷えの改善、代謝の向上等のメリットが期待できます。
しかし、多量の摂取は、粘膜が炎症を起こし、胃炎や胃潰瘍を引き起こします。
施術も強ければ効くのではありません。
適度な刺激が一番効果的であり、やはり何事もほどほどが一番です。

