ポキッとする癖
身体を捻ったりすると、時たまポキッと骨が鳴ることがあります。
なぜこの音が鳴るのか、不思議ではありませんか?
関節は、骨同士が直接くっついているわけではありません。
関節のつなぎ目は、必ず袋で覆われていて、その袋を関節包と言います。
袋の中は、滑液包と言う液体で満たされています。
この液体には潤滑油のような働きや、関節に栄養を与える役目をします。
関節包の中は、すべてが液体で満たされている訳ではありません。
中には一部、小さな気泡も存在します。
関節は、動く際に、内部に圧力が発生します。
特に、いつも以上の強い力が関節にかかると、圧力によって中の気泡が破裂します。
この時に生じる破裂音が、ポキッ音の正体と言われています。
しかし、お気づきでしたでしょうか?
言われていると表現しましたが、実は、本当のところはよく分かっていないのです。
同じようなことで、骨を鳴らす癖があると、骨が太くなるということも良く言われます。
こちらも、ポキッ音と同じように、はっきりしたエビデンスは今のところありません。
しかし、私はこれらについて臨床的に思うことがあります。
鳴らし癖のある方は、関節がルーズになっていたり、骨が変形しているケースが多いということです。
身体には環境に適応する能力があります。
例えば、私自身の話ですが、東京で生活するようになってから鼻毛の伸びが早くなりました。
これは、都会の汚れた空気に、身体が適応した結果なのでしょう。
また、以前は私もマッサージをしていましたが、親指が普通よりも太く変形しています。
繰り返す強い刺激によって、身体が骨を発達させて適応したのです。
同じことは、骨を鳴らすことでも起こります。
骨が鳴る際、気泡が破裂することによって、関節内では衝撃波が起こります。
一度や二度程度では、身体に変化は起こりませんが、習慣化することで身体が適応し始めます。
その結果、関節がルーズになり、骨が変形してしまったのではないかと考えています。
変形は、指程度であれば、影響は少ないかもしれません。
しかし、首の骨や、腰の骨は、脊髄を通しているため、その危険度は指とはケタが違います。
もし、変形した骨が脊髄や神経に影響してしまったら…。
骨を鳴らすとスッキリした感じがするかもしれませんが、それは一時的なものです。
身体を整えて、骨を鳴らさないで済むような身体になることこそ、ポキッ癖改善への正攻法です。

