人体最大の器官
人体で最大の器官は皮膚ではありません。
近年の研究によると、間質が最大の器官なのではないか、と言われています。
細胞と細胞の間は体液で満たされた空洞があります。
この隙間を間質と言い、液体を間質液と言います。
間質自体は今までも認識されていたものですが、特定の役割があるとは考えられていませんでした。
しかし、間質液は細胞が発するシグナル伝達に関係していることが分かり、一大ニュースとなっています。
また、浮腫との関係やがん細胞の拡散への影響も指摘されているそうです。
間質は、ゲルという固体と液体の中間の物質形態をとっていると言われています。
ゲルは、粘性のある溶液に近いものから、固体に近いものにまで変化する、という特性があります。
臨床において、組織が変化する時は一瞬にして柔らかくなるような感覚があります。
本来、タンパク質が変性したものであれば、こういった変化は難しいでしょう。
癒着や固着といった体内での反応は、このゲルという特性によるものではないかと私は考えています。
顕微鏡下での解剖においては、切片を作成する必要があるため、これまでは見落とされていたそうです。
ただ、臨床に携わる身としては、生体には死体にはない、微細な動きがあることを感じていました。
そしてこの間質こそが、オステオパシーで大事にしている組織動きだと、私は思うのです。
今後のさらに研究が進んで行けば、整体の効果も、もっと科学的に説明できるようになるでしょう。
この先の研究結果が待ち遠しいです。

