バイオダイナミクス

Art of Osteopathyより抜粋、一部改変

典型的なオステオパシーの診断と治療は、断片化された部分に焦点を当てている。
運動の減少や、動的システムにおける慣性の異常を調べ、病変エリアを特定する。
そして、治療は病変に対して正常をもたらすように方向づける。

しかし、バイオダイナミクスの原理原則の応用は、これとは全くプロセスが異なる。
断片化した部分に焦点を当てるのではなく、焦点は、私たちは「全体」だからである。
バイオダイナミクスは、私たちの慣性の中心に存在する運動を観察する。
病気に集中するのではなく、健全に集中する。

健全とは完璧な鋳型であり、受胎の瞬間から私たちの中に存在し、それは形態よりも先である。
健全は遺伝学よりも先にある、幾何学において固有内在しているのである。
幾何学は、DNAを生じさせている力である。

健全は治療をガイドする。
私たちは一次呼吸の中に、動的な静寂を感じることが出来る。
動的静寂は基準点であり、治療的過程の支点である。
そして、動的静寂は神聖な存在でもある。

私たちの究極の教師は、自然そのものである。
自然界は独特で規則正しい方法で表現されている。
私たちが持つ自己治癒力は、この自然界のルールに従う。

野生では、静寂の前に変化が先立つ。
嵐の前の静けさ、台風の目はその具体的な例である。
 
私たちは傾聴を通して健全と繋がる。
そしてその手段として静寂を参考にする。
健全と繋がった患者は一次呼吸、水平線、正中線との関係を再確立することができる。
そうすることで、私たちは奇跡に触れ、治癒の可能性を生み出す。

Dr.スティルは言った。
「健全を見つけるのは医師の目的でなければならない。誰でも病気を見つけることができる。」