油の功罪
油は美味しい。
現代食は油を使った料理がほとんどです。
逆に、油がないと物足りなく感じてしまうかもしれません。
味覚は、甘い、塩辛い、酸っぱい、苦い、旨いの5つで、油は味として感じられるわけではありません。
しかし、油を構成する脂肪酸には、甘みや旨味を増強させる働きがあります。
食レポでよくある表現ですが、油が甘いとは本当なのです。
なぜ、油が美味しく感じるのか。
それは、油が効率の良いエネルギー源であるためと言われています。
同じ1グラムでも、タンパク質は4キロカロリーに対し脂質は9キロカロリーと、2倍以上の差があります。
そのため、美味しく感じるようにプログラムされているのでしょう。
しかし、考えなくてはいけないのは、現代の食は娯楽であるということです。
食べ物に困っていた時代であれば、エネルギーを確保するための脂質はとても重要なものになるでしょう。
しかし、美味しくなければ食べない、お腹がいっぱいになったら残す、昔の価値観とは180度違います。
油に対する考え方も変化させなくてはなりません。
自然界において、油は貴重な食材です。
元々は動物の脂肪ぐらいしかありません。
私達は当たり前のように食用油を使用していますが、それは実はとても不自然です。
例えば、スプーン一杯のごま油を絞るためには1000粒のごまが必要です。
進化の歴史において私達の身体は素食にフィットしています。
今の食事は油が多すぎるのです。
諸説ありますが、私は油こそが現代病の原因であると考えています。
高血圧にしても糖尿病にしても、多くの病気は贅沢病です。
糖が悪者にされがちな昨今ですが、糖化より速いスピードで起こるのが油の酸化です。
酸化した油はアルデヒドを生成し組織を傷付けます。
油は身体にダメージを与え、老化を早めてしまう原因なのです。
この話は崎谷博征先生の本に詳しく書かれています。
興味のある方はぜひ一読してみて下さい。

