発生の不思議
一見しただけでは分かりませんが、人間の皮膚には見えない模様があります。
ブラシュコという皮膚科医が発見したのですが、これを皮膚割線(ひふかっせん)と言う模様です。
ブラシュコは皮膚を観察しているうちにある傾向があることに気付きました。
ほくろやあざ、湿疹などの皮膚症状は、目に見えないラインをなぞるように表れていたのです。
この線は神経や血管の流れに沿って表れている訳ではありません。
私たちは、最初はたった一つの細胞ですが、だんだんと分裂しながら大きく成長します。
そして、ある細胞は骨や筋肉に、またある細胞は内臓や神経へと分化していきます。
それと同じように、皮膚の細胞も成長し身体を覆うように広がっていきます。
皮膚割線とは、皮膚細胞がたどった成長のラインなのです。
また、皮膚割線は人間に特有のものではありません。
シマウマの縞やヒョウ柄もトラ柄も、これらの模様はすべて皮膚割線に沿っています。
自分で、ほくろの多いラインを探して見たり、蕁麻疹のパターンを観察してみる。
そこには発生時の息吹が感じられるかもしれません。

