香りの不思議

味覚の基本は5味。
それでは、匂いの基本はいくつあるかはご存知でしょうか。

正解は7つです。
ショウノウ、ジャコウ、花の香り、腐敗臭、刺激臭、エーテル臭が基本臭です。

嗅覚の面白いところは、その濃度によって感じ方も変わるということです。
例えば、うんちの匂いの元はスカトールという物質ですが、濃度を薄めると花の香りに変化します。
それはジャスミンのような香りであり、スカトールは香水にも使われている成分です。

また、慣れるというのも嗅覚の大きな特徴です。
自分の匂いがわからないのは、この嗅覚の持つ性質のためだと言われています。
しかし、なぜそうなるかという原理は、今でもはっきりと解明されていません。
嗅覚は脳が直接感じ取る感覚であるため、脳への負担を減らすためなのかもしれません。

味覚の神経は100万個ですが、嗅覚はその10倍の1000万個存在します。
嗅覚の発達している犬は、匂いによって飼い主の感情を感じると言います。
また、胡散臭いという慣用句がありますが、やはり匂いから何かの情報を感じ取っているのでしょう。

香りには感情を揺さぶる効果や、人を癒やす効果も持っています。
嗅覚は原始的な感覚ですが、それゆえ、非常に奥行きがある感覚なのかもしれません。