WPW症候群

【WPW症候群】
心房と心室の動きをコントロールしているのは刺激伝導系である。
心臓はこの神経の伝達系統により、強力な一つのポンプとして全身に血液を送り出すことができる。
通常、刺激伝導系は一つであるが、生まれついて複数の刺激伝導系を持っている人が存在する。
しかし、刺激伝導系が複数存在してしまうと心臓の足並みを乱してしまう。
このために起こる異常がWPW症候群である。

【WPW症候群の症状】
心電図上ではデルタ波が特徴的であるが、普段、何かの症状がある訳ではない。
何かの拍子で生じる頻脈や、動悸、息切れ、胸痛、めまい、失神などが主な症状である。
致死的な不整脈である心室細動を起こすこともあるため、注意が必要である。

【治療】
薬物療法やカテーテルアブレーションが一般的である。
薬物療法では、頻脈の発作を抑える薬を服用する。
カテーテルアブレーションは、余計な伝導路を焼き切る治療法である。

【心臓と肩こりの関係についての考察】
心筋梗塞や狭心症によって、背中や肩に強い痛みを感じることがあるのは有名な話である。
これは心臓を支配する自律神経と、首から肩の知覚神経が同じ経路を通っているためと考えられている。

臨床的には、心疾患を患っていなくても心臓の肩こりへの影響は強いように感じる。
神経的な作用はもちろんだが、心臓の緊張が強いと胸郭の動きは制限されてしまう。
胸郭は体液の循環に大きく関係するため、動きの制限は肩や首の血流に影響してしまう。
さらに、胸郭には首や肩に関係する筋が付着するため、肩こりが悪化してしまうのである。

WPW症候群が関係している場合、胸郭の制限を取り除くだけでは改善が不十分なケースがある。
注意深く傾聴し、症状が抑制する場所を見つけることが重要かもしれない。