幸楽苑の不調に思う
「290円ラーメン」終売でもまだまだ安い幸楽苑、なぜコロナ禍が明けても不調が続いているのか
東北・関東を中心に、ロードサイドに店を構えるラーメンチェーンの「幸楽苑」。
https://news.yahoo.co.jp/articles/393e29d2a4d04b4c89d9d805cb272642ec0fb320
醤油・塩・味噌と3種類のラーメンを提供し、チェーンらしいスタンダードなメニュー構成が特徴だ。以前は関西にも進出して全国展開を目指していたが、業績悪化に伴い西日本からは撤退するなど、コロナ禍以前から縮小路線が続いている。
幸楽苑は私の出身、福島県の企業です。
元々は会津っぽという名前のラーメン屋さんで、私たちの中では”ずっぽ”という愛称で呼んでいました。
学生にも優しい値段設定で、地元にいた当時はよくお世話になったものです。
幸楽苑の経営が傾きだしたのは、どんどん店舗を広げていってからでしょうか。
地元ではそれなりに人気だったので、手を広げさえしなければそこそこ安定していたはずです。
今はご当地ものがもてはやされる時代です。
もしかするとケンミンショー等で紹介されてブレイクした未来もあったかもしれません。
ビジネスに終わりはありません。
利益を出すためには拡大をし続けなければいけませんが、そのためには多くの労力が必要です。
そして努力をしても勝てるのは全員ではなく、生き残るのは一握りの勝者です。
幸楽苑の苦労を見ていると、地元出身者としては心の痛む思いがします。
ここに有名なメキシコ人漁師の物語をご紹介します。
小さな漁船がメキシコの小さな島に着いた。
休暇で港にいたアメリカ人の観光客が、船から下りてきたメキシコ人漁師に尋ねた。「大漁だね。どれくらい海に出ていたの?」
「昼の数時間だけだよ」
返答に驚いたアメリカ人は「もっと長い時間、漁をして、いっぱい捕まえればいいじゃないか」と提案すると、
漁師は「なんでそんな必要があるのさ。これで十分食べていけるよ」と答えた。「それなら、漁をしていない時間は、何をしているんだい?」とアメリカ人。
漁師は「ゆっくり起きて、家族と時間を過ごすんだ。夜は友人とバーで飲んで、ギターを弾きながら歌うのさ」と説明した。アメリカ人は信じられないと、首を振った。
「私は、ビジネススクールで経営学を学んだ。君はもっと漁をして魚をいっぱい捕れば、大きな船が買えるよ。大きな船ならばもっと多くの魚が捕れる。会社だって設立できるよ」「それにはどれくらいの期間がかかるんだい?」
「20年か25年ぐらいかな。そして会社の経営がうまくいけば、上場して株を売って、億万長者にもなれるさ」とアメリカ人は胸を張った。
「へえ、その後は?」とメキシコ人は不思議そうに聞いた。
「成功したら引退して、海の近くの小さな島でゆっくり暮らせばいい。朝はゆっくり起きて、子どもと遊んだり、ちょっと釣りをしたり。夜は友人とバーで飲みながら、楽しい時間を過ごせるよ」
漁師は言った。
「もう、私はそうしているじゃないか」
幸楽苑は、利益追求型社会の被害者でしょう。
現代の終わらないラットレースは、ただただ苦しいだけではないでしょうか?

