筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)

【筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)】
筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)とは、原因不明の激しい全身倦怠感に襲われ、強度の疲労感、微熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、脱力感、思考力の障害、抑うつ症状などが長期にわたって続き、健全な社会生活が送れなくなる疾患である。
現時点では詳しい発症要因は分かっておらず、明確な治療法も確立されていない。

【症状】
簡単な家事を行っただけで、翌日から1週間ベッドから起き上がれないという症状など、身体的負荷のあとに極端な消耗(労作後の消耗)が起こることが一つの特徴である。

睡眠障害(過眠や不眠、熟眠感がないなど)
認知機能障害(記憶障害、集中力低下、ブレインフォグ)
起立不耐(立っていることができない)
刺激過敏症や化学物質過敏症(音・光・匂いの刺激や多種多様な化学物質に耐えられない)
頭痛
関節痛
これらによるQOLの低下

【発症】
発熱、咽頭痛、下痢などの風邪でみられる症状のあと発症することが多いため、ウイルスによる疾患と考えられている。
その他、脳画像の所見では「脳内炎症」が認められるという報告がある。
また、免疫系の異常を示す論文、免疫療法の有効性を示す医師主導治験の結果など、研究が進められている。

【治療】
原因や病態に基づいた根治療法はなく、活動量の調整や対症療法が試みられているのが現状である。
病気の診療や研究は、内科、リハビリ科、精神科、心療内科、総合診療科などがそれぞれ対応している。