お金を疑え
「時給600円」「異常な低賃金」…入れ歯作る歯科技工士がなり手不足のピンチ 過酷な勤務実態
多くの人が受けたことがある歯科治療。
今、その治療がピンチに陥っています。歯科医師の指示で歯の詰め物・入れ歯などを作る「歯科技工士」のなり手が、20年で4000人以上と大幅に減っているのです。40年以上経験を持つ技工士への取材を通じて見えてきたのは、土日も問わず朝までの長時間労働、そして低収入といった過酷な勤務実態でした。若手の技工士は「時給600~700円で他の仕事の方がマシ」など待遇や長時間労働への不満を訴えています。
「最近は1日16時間働いて、年300万円の収入。1日8時間労働なら150万円の収入です。
部分入れ歯を作るのに、保険点数が変わってないからずっと(1個あたり)1万2000円くらい。
作るのにやっぱり1日に16時間労働をしないとできない。それにする対価ではない、今の保険点数は」
技工物の単価が安いことから、多くの歯科医院からの発注を受け、迫った納期の中で作業せねばならず、長時間労働になりやすいとも指摘します。
お金とは一体何なのでしょう。
生活する上では必要なものかもしれませんが、そもそもお金の存在は正しいのでしょうか。
私たちは結局、お金によって行動が制限されているということを忘れてしまっています。
この問題の根底にあるのは、すべての価値基準をお金にしてしまっていることです。
技工士として高度な技術を持っていても、お金が稼げなければ、結局は割に合わないと感じてしまいます。
どんなに社会的意義が高くても、意地とやりがいだけでは生活ができません。
まさに、お金が自由を奪っているという一例でしょう。
一方、高収入の仕事というのは、それに見合っているのでしょうか。
一般的に金融関係の仕事は高収入ですが、歯科技工士の何倍ものスキルが必要というわけではありません。
ただ、お金が入ってきやすいという状況にあるというだけでしょう。
このような状況にある仕事は歯科技工士だけではありません。
患者さんで表具職人をしていた方がいますが、あまりの儲からなさに未来はないと廃業してしまった方がいます。
現役で続けている方は、俺がやらなきゃ誰がやるの精神で、歯を食いしばって続けているそうです。
経済規模が小さい仕事は、すべてこのような状況でしょう。
お金を稼ぐことが偉いのであれば、こういった仕事はすべて無価値なのでしょうか?
やりたいことをするには、まずお金が必要です。
お金がなければやりたいこともできません。
これを疑ってください。
逆に言うと、
お金によって、私たちはやりたいことができなくなっています。
お金のために、愛する存在との時間が犠牲になっています。
お金によって、健康が失われています。
本当に紙切れにしか過ぎないお金に、そんなに価値があるのでしょうか?
物質的な豊かさは、資源の奪い合いであり、全員が幸せにはなれる道ではありません
資本主義はもう、限界に来ています。
私たちが本当に目指すべきは、精神的な豊かさなのです。

