尿路結石の原因

「のたうち回ってますよ 死ぬほど痛くて…」なぜ?猛暑の夏“尿路結石”が急増→お盆の帰省で食生活の乱れに注意 【専門医が予防法を解説】  

尿路結石の症状の特徴について、専門家の医師は… (岡山中央病院 泌尿器科 橋本英昭 医師)
「一番は痛み。右か左の背中の痛み。血尿が出て病院に来る人も多いですね」

尿路結石は、腎臓から尿道までの尿の通り道に石のようなかたまりができる病気です。尿がうまく排出できなくなることで腎臓が腫れ上がり、激しい痛みを引き起こします。

「男性は中年。40歳から50歳くらいのところにピークがあります。女性は60歳から70歳くらいのところにピークがあります。決して女性がならないわけではありません」

「基本的に暑いと石はできやすいもの。暑いと水分が減るので、尿が濃くなるためめです」
結石は、水分不足や食生活の乱れによって尿の成分が濃縮されることでできやすくなります。
汗の分泌などで体内の水分量が減るこの時期は、尿の濃度が高くなりやすいため、注意が必要です。

結石の原因となる成分は、ほとんどの場合、シュウ酸カルシウムです。
シュウ酸はホウレン草等に豊富に含まれる成分ですが、栄養素としての役割はありません。
むしろミネラルの吸収を妨げてしまうため、栄養の面においてマイナスの働きをします。
ホウレン草は栄養価の高い食品ですが、実は吸収の面においてはあまり良くはありません。
体は不要なシュウ酸を、カルシウムと結合させて、シュウ酸カルシウムとして処理してします。

このシュウ酸カルシウムは、水に溶けにくいため、そのまま便として排出されます。
また、一部の腸内細菌はシュウ酸を分解する能力を持っていて、無害な物質へと代謝をしています。

しかし、何らかの原因でこれらのプロセスがうまくいかないと、シュウ酸が血液中に多く吸収されてしまします。
シュウ酸は不要物であるため、今度は尿として体外へと排出されるというプロセスをとります。
シュウ酸は血流に乗って腎臓へと運ばれますが、尿が生成される過程で、カルシウムと結合し、シュウ酸カルシウムへと変化します。
このシュウ酸カルシウムが大きくなってしまったものが、尿路結石です。

食事でのカルシウムの摂取量が少ないと、腸内でシュウ酸と結合するカルシウムが不足します。
シュウ酸カルシウムとして処理できないと腸から吸収されてしまうため、尿中のシュウ酸濃度が高まり、結石のリスクが増加します。
夏は、汗をかくため、尿が濃くなることもその一因ですが、カルシウム濃度も大きく関係しています。

尿路結石は三大激痛にも数えられる、非常に痛い病気です。
しかし、その根底にあるのは生活の乱れであり、逆に言えばきちんと予防が出来るもの。
やはり日頃から気をつけるに越したことはなさそうです。