筋膜はひとつながり

人間には600の筋肉があります。
しかし、筋肉それ単体では、ただ伸び縮みをするだけです。
筋肉が筋膜によって包まれ、他の筋と連動することで、ようやく身体が動かせます。
筋膜を考えると、600ある筋肉も、大きな一つの筋肉なのです。

筋膜によって身体は連動するようになりましたが、障害を引き起こす原因にもなりました。
トリガーポイントという考え方があります。
筋膜の機能障害によって出現する、痛みのポイントのことです。
筋膜のつながりによって、痛みは離れたポイントに出現するようになったのです。

痛い場所を攻めて、一旦は良くなるかもしれません。
しかし、原因がそのままである限り、それは長続きはしません。
早ければ翌日には、痛みは元通りになっているでしょう。

しかし、トリガーポイントのような考え方は学校では教えてくれません。
私も、痛みの出ている筋肉を緩めればよい、そう教わりました。
しかし、いざ臨床に出てみると、局所を攻めても良くなっていかないのです。
良くなったとしても、翌日にはまた戻ってしまう…。
悔しい思いをたくさんしました。

身体はつながっている。
真の原因は遠く離れた場所にある。
そのことに気付くのは大分後になってからです。

人間は思っている以上に複雑な存在です。
決して、要素還元論では理解することはできません。
身体にはつながりがあり、大きな目線で捉える必要があるのです。