足し算より引き算

健康のためにサプリを飲んでいる。
健康意識の高い昨今は、日常的に多くの人が摂取しているかもしれません。

当院では問診時に、飲んでいる薬やサプリメントがあるかをお聞きしています。
薬の場合は飲む理由がハッキリしていますが、サプリメントの場合、惰性で飲んでいる方がほとんどです。
効果の実感は特になく、何となく健康のためというのがその一番の理由です。

現代のサプリは、一昔前に比べて非常に品質が良くなっています。
吸収率が高まり、非常に効くようになったわけですが、それは逆に諸刃の刃でもあります。
体にダメージを与えてしまう場合もあるからです。

私たちはビタミンであれば、いくらでもとっても良いというイメージがあるかもしれません。
ビタミンは確かに、代謝のためになくてはならないものですが、やはり適量があります。
多すぎるビタミンは、逆に身体にとって負担になり、ダメージを与えてしまうのです。

過剰に摂取され不要になった栄養素は、肝臓で無毒化されて体外へと排出されます。
肝臓は多くの役割を担う器官ですが、サプリの摂取によって、余計な仕事が増えます。
肝臓は我慢強い臓器なので、あまり自覚症状としては確認できませんが、自分で押してみて固さと痛みを感じれば、負担になっているかもしれません。

現代は情報にあふれ、あのサプリが良い、新しい成分が発見された等、情報に振り回されがちです。
しかし、特に身体の異常を感じていなければ、無理やりに摂取する必要はないのではないでしょうか。

私たちは、どうしても外側に健康を求めがちです。
それは、外に求める方が楽であり、人間とは楽を求める生き物だからです。
しかし、本当の健康は自分の内側にあることが発見できます。

食べ過ぎはないか、働き過ぎではないか、睡眠時間は足りているか、ストレスが溜まっていないetc。
単純な足し算ではなく、自分を見つめ不要なものを引き算すること。
足し算よりも、引き算が、健康のためには大切なのです。