痛みを舐めるな

変な音がする。
動きが変だ。
変な匂いがする。

通常、機械にこのような変化があれば故障を疑います。
そういった場合、私たちは、分解したり、色々と試してみたり、異常の原因を探します。
そのまま続けていたら、酷くなって完全に壊れるのを知っているからです。

しかし、身体に置き換えた場合はどうでしょうか。
身体には治癒力があります。
そして、環境に適応するための能力も備わっています。
そのために、異常が起きてもすぐに壊れるということはありません。
しかし、それは大いなる過信であり、時間の問題でしょう。

放っておけばすぐに治る。
大したことないから、大丈夫だろう。
最初は確かに大したことはないかもしれません。
身体が適応し、実際に一旦は感じなくなるからです。

しかし、それは治癒ではありません。
ひずみの結果が先延ばしされただけです。
時間の経過とともに感覚がマヒして、よっぽどの刺激ではないと認識ができなくなります。
皮肉にも、身体の適応能力が事態を複雑にしてしまうのです。
再度自覚した時、もう、その症状はすぐに良くなるものではなくなっているでしょう。

痛みは大事なセンサーです。
痛みは、大難を小難に、小難を無難にするためのツールなのです。