取り繕った行動

10月からマクドナルドのストローが紙製に変わりました。
プラスチックの海洋汚染が世界的な問題になっています。
大企業ほど社会に対する影響力が大きく、世間でもその姿勢が求められます。
マクドナルドのストローも、企業としての試みの一つでしょう。

しかし、この紙製のストロー、非常に評判が良くありません。
飲み物の味がマズく感じるだとか、唇に当たる感覚が良くない等、さんざんな言われようです。
実際にどんなものなのか、私もマクドナルドでテイクアウトをしたのですが、なるほどといった感じです。

確かに、プラスチックのストローとは飲み口が違います。
紙製の方が厚さがあるので、何となく飲み物を邪魔する気がします。
私はコーラを頼んだのですが、味に関しては特に変化がないように感じました。
ただ、時間が経つごとにストローが水気を吸って、ヘナヘナになったのは気になりました。

しかし、ストローよりも、私が気になったのは飲み物やバーガー類が結局袋に入っていたことです。
フードへの影響を考えての配慮だと思いますが、コーラは飲み物専用のビニール袋に入っていました。
結局、ビニール製品を使っていることには変わりはないのです。

確かに今後の社会を考える上で、これらの取り組みは非常に大事です。
資源は限りあるものであり、全員の資産であるからです。

ただ、多くの企業が取り組んでいることは、見た目を取り繕っているだけのように感じてしまいます。
例えば、プラスチック製品におけるストローの割合は0.03%にしか過ぎません。
レジ袋に関しても全体の1.7%程度です。
これらの取り組みは、大事ではありますが決して本質をついている訳ではないのです。

本質的に改善をするのであれば、私たちは不便な生活に戻らなくてはなりません。
今の生活は多くのプラスチック製品に支えられていて、実際のところなくてはならないものだからです。
便利な生活を続けることと、プラスチックごみを減らすことは、そもそもが相反する行動なのです。

私は、もうこれ以上便利にならなくても良いと思っています。
便利が必ずしも幸せをもたらすものだとは限りません。
便利になって運動不足になった現代人は、様々な疾病で悩まされることになりました。
IT技術の進歩は生活を便利にしましたが、仕事はそれ以上に忙しくなりました。
仮想空間のメタバースやムーンショット計画とは、一体誰が望んでいるものなのでしょう。

キャンプが流行っているのはなぜなのでしょう。
みなさんが一様に口にするのは、自然の中で過ごすことで癒されるということです。
しかし逆に、便利な生活とは不自然によって支えられた癒しのないものとも言えます。
ブームの裏には、現代生活に違和感を覚えている人の増加もあるのではないでしょうか。

現代の生活を見直して、自然環境と共存し、手に収まる範囲での生活を楽しむ。
これこそが真の環境保護なのではないでしょうか。