青い血

血が赤いのはなぜでしょう。
結論から言うと、それは鉄が関係しているからです。

鉄は酸素と反応しやすい物質で、非常にさびやすい性質があります。
そして、さびると赤茶けた色に変化します。
実は身体は、鉄がさびやすい性質を利用して酸素を取り込んでいます。
ヘモグロビンは鉄由来の色素ですが、鉄は酸素とために利用されているのです。

しかし、世の中には血が青や緑の生き物もいます。
それは鉄以外の物質を利用して酸素を取り込んでいる生き物です。
イカやタコ、エビをさばいても赤い血は出ません。
これらは血が薄い青色をしている生き物だからです。

節足動物や軟体動物はヘモグロビンではなく、ヘモシアニンという物質が酸素を運搬しています。
このヘモシアニンは銅を利用して酸素と結びつきます。
銅のさびは緑青(ろくしょう)と呼ばれますが、まさに、そのものズバリの名前です。
血液が薄い青色なのは、酸素と結びついた銅イオンの色なのです。

しかし、酸素と結びつく能力は鉄の方が優れています。
それはヘモグロビンはヘモシアニンに比べると圧倒的に小さく、その差は何と38倍です。
大事な酸素を取り入れて運搬するという役割を考えると、ヘモグロビンのサイズは大きなメリットです。
多くの生物の血が赤いのは、そのためであると言われています。

ところが、酸素が薄い場所ではヘモシアニンの方が有利だと言います。
酸素の薄い惑星では、本当に青い血が流れる宇宙人がいるのかもしれません。