真実は時間がかかる

18世紀以前、病気の原因は”瘴気(しょうき)”と考えられていました。
瘴気とは耳慣れない言葉ですが、有毒な空気のことです。
当時は有毒な空気が、様々な病気の流行を引き起こすと考えられていました。
マラリアの語源が”悪い空気”というイタリア語から来ているのは、その名残です。

その時代、医師は奇妙なくちばしのついたマスクをかぶって診療していました。
マスクが瘴気から身を守ってくれると考えられていたからです。
今思うと、奇妙を通り越して不気味でさえあります。
(下部に画像あり)

そんな時代に、スノウというイギリスの医師が異議を唱えました。
ロンドンでコレラが大流行した際に、スノウはふと疑問を抱いたのです。
コレラは胃腸に症状が現れる病気である。
瘴気とは気体であるから、普通であればまず肺に異常が出るはずである。
瘴気ではなく、何か他の原因があるのではないだろうか…?

これらが細菌感染症だと判明するのは、その後40年近く後のことです。
そのため、瘴気説が有力だった当時、スノウの学説は医学界から完全に黙殺されました。

今となっては本当に時代遅れな話ですが、当時はそれがスタンダードでした。
しかし、この出来事を私たちは笑うことは出来ません。
同じようなことが、やはり同じように起こっているからです。

例えば、エネルギーという概念です。
私は確実に、身体にはエネルギーの流れというものが存在していると思います。
それは意識をすることで感じられ、意識を用いてそれにアプローチをすると身体が変化するからです。
しかし、医学的ではない、エビデンスがないと、医学界ではやはり黙殺されています。

顕微鏡の発明によって、ミクロの世界の存在が認められるようになりました。
しかしそれでも、そこに病気の原因があるという事実が認められるまでには、長い年月を要しています。

医学はビジネスとして、巨大なお金が動く産業です。
現代は特に、利害関係が複雑化したため、理解が得られるまでに特に長い年月が必要かもしれません。
しかし本来エネルギーの概念は、何千年も前から伝わってきた経験医学によってすでに立証されています。
目に見えないエネルギーという医学も、確実に存在しているものなのです。

参考文献 すばらしい人体 山本健人