歯も自然治癒力の対象

虫歯は自然治癒では良くならない。
最近までそう思っていましたが、どうやら人間の治癒力の対象には歯も含まれているようです。

名医は虫歯を削らない”という本があります。
この著者である小峰医師、は削らない治療を実践する歯科医師です。

小峰医師も、最初から削らない治療をしていたわけではありません。
一般的な歯科医と同様に、虫歯は歯を削って治療をしていました。
しかし、長年治療をしていく中で、”虫歯は削れば削るほど悪化する”という事実に気付きました。
そこから虫歯にならないためにはどうしたら良いかを考え、今の治療に行きついたそうです。

歯は削れば削るほどもろくなってしまうそうです。
歯の表面は固いエナメル質で覆われていますが、固いがゆえに逆に傷つきやすいという欠点があります。
歯を削る際、周囲のエナメル質にもヒビが入ってしまうため、割れやすくなってしまうと言います。

また、治療をした数年後に、同じところが虫歯になってしまうというケースも珍しくはありません。
現在の歯科治療は、削るほどに歯がもろくなり、虫歯にもなりやすくなるという矛盾をはらんでいます。

小峰医師の虫歯治療は、歯をキレイにした後、特殊なセメントでフタをするだけだと言います。
セメントには殺菌効果があり、かつ、その成分には歯の材料であるミネラル分が含まれています。
そうすることで、時間の経過と共に歯が再石灰化が進行し、だんだんと治癒していくそうです。

この治療の肝は、自然治癒力を利用しているところにあります。
いかに治療が優れていても、治癒力が発揮できない身体であれば、効果を発揮することはできません。
そのため、小峰医師は食習慣の改善等も同時に指導しています。

歯は切り離して考えがちですが、やはり歯も身体の一部です。
私も弱かった以前は、欠かさず歯を磨いているのになぜか虫歯になりやすかったのを覚えています。

食事の後に歯を磨くことも大事ですが、日頃から自分の身体に気を付け健康に気を配ること。
やはり病気にならないための条件は、すべてにおいて一致しているようです。