脂肪溶解注射とは

患者さんから受けたと聞いたので調べてみた。
私が知らないだけで、切らない整形としてすでにメジャーな施術のようである。
備忘録として記録。

脂肪溶解注射とは、文字通り「脂肪を溶かして体外に排出する注射」である。
術式としては、皮膚の上から麻酔クリームを塗った後、ごく細い針で気になる部位に薬剤を投与する。
およそ3センチ四方ごとに細かく何回も注射針を刺すため、施術後は腫れや内出血が伴う。
1回の施術時間は10分〜数10分程度である。

低負担に部分痩せ効果が期待できる施術のため、手軽な痩身治療として人気がある。
特に目の周囲や鼻などの狭い範囲の脂肪を取り除きたい場合には、優れた効果を発揮する。

二の腕への施術も可能ではあるが、コスト及びタイムパフォーマンスが良いとは言えない。
片腕だけで100ccの脂肪を除去する必要があり、それに当たって薬剤も1000㏄の注射が必要がある。

脂肪溶解注射の主成分は、胆汁酸の一種であるデオキシコール酸であることが最も多い。
この成分には、脂肪細胞を破壊して脂肪の乳化を促進し、体外への排出を促す作用がある。
しかし、注入箇所は炎症を起こすため、腫れや内出血、かゆみ等の症状を伴うことがある。

脂肪溶解注射によって溶解した脂肪は、尿と一緒に体外に排出される。
代謝は腎臓で行われるが、薬剤の量が増えるほど負担は大きくかかってくる。
過去には、脂肪溶解注射によって腎不全が引き起こされたケースも存在する。