現代の腹八分

腹八分目。
”満腹ではなく八分目程度にした方が健康に良い”という意味の言葉です。
江戸時代に、腹八分目に医者いらずと、貝原益軒が養生訓に記したことが発端です。

江戸時代はちょうど、一日三食に変化した時代です。
これには、灯りが普及したことで、活動時間が伸びたことに原因があります。
それによって午前中と夕方の二食だったのが、昼にも食事を取るようになりました。
しかし、食事回数が増えたことによる不調を、益軒は感じていたのかもしれません。

しかしそれでも、今と比べると大分粗末な食事です。
一汁一菜が基本であり、さらにご飯に味噌汁と漬け物の三点セットです。
野菜中心の食事で、肉や魚は、めったなことがないと口に入れることができませんでした。
食事の量も今と比べると、とても十分とは言えないでしょう。

現代において、益軒の言う腹八分目を達成するためには、相当粗食にする必要があるでしょう。
単純に、炭水化物を食べないと言うレベルでは、到底追い付けません。
腹4分以下ぐらいのイメージなのではないでしょうか。

粗食であっても人間は生きながらえることができるのは、歴史が証明しています。
カロリー云々は現代になってやっと出てきた話であり、それがすべてでもありません。

現代人は忘れがちですが、食事とは他の生き物の命を頂く、尊い行いです。
それを美味しいからと言って食べ過ぎてしまうのは、やはり罪なのでしょう。
現代に病気が多いのは、食べ過ぎることへの罰を、神が与えているからなのかもしれません。