皮膚の走行

皮膚にはランゲルラインという、皮膚の緊張に一致した線があります。
人は受精卵から細胞分裂を繰り返して体を作りますが、この細胞分裂の過程によってできたものです。
手術の際はランゲルラインに沿ってメスを入れると、手術跡が目立たないと言われています。

手塚治虫の代表作、ブラックジャックにイレズミの男という話があります。
ブラックジャックはイレズミが自慢のヤクザの大親分に手術を依頼されました。
しかし、ヤクザからはイレズミを傷付けずに手術をしろという無理難題を押し付けられます。
そこでブラックジャックは、ランゲルラインに沿ってメスを入れ、痕が残らないように手術を試みます。
結果、無事に手術は成功し、窮地を脱したというお話です。

ランゲルラインに沿ってリストカットをすれば痕が残りにくいのではないか。
先日、手首に大量の傷跡を残す方を見て、ふと思いました。
手首付近のランゲルラインは横ですが、体幹に近づくにつれてVの字を描くように走っているのです。

決して真似をしてはいけませんし、絶対に実践してはいけません。
なんとなくぼんやりと思った話でした。