体の酸性アルカリ性理論

これを食べると身体が酸性になって不調を招く。
逆に、これを食べるとアルカリ性になって健康になる。
体の酸性化が病気の原因であるとの主張は、巷の健康情報の一大勢力です。

しかし、ちょっと生理学を学んだ人ならこの説明には違和感を覚えるでしょう。
体のpHはホメオスターシスという機能によって、7.4の弱アルカリ性に維持されているからです。
身体が酸性化、アルカリ性化するなんてありえないと反論するかもしれません。

確かに、体液の酸塩基平衡が本当に酸性の数値にまで傾くことはありません。
しかし、7.4には調整されてはいるものの7.35~7.45ぐらいの調整幅があります。
酸性化だけが病気の原因だとは思いませんが、この振れ幅が体調を左右しているのは間違いありません。

体を弱アルカリ化すると言われている食品に、重曹クエン酸水があります。
通常、尿の濃度はpHは6程度で酸性に傾いています。
しかし、これを飲んだ時に尿を測定すると、アルカリ性に傾いたpH8の尿が出ます。
これは7~8時間持続する現象であり、体がアルカリ化しているため外に排出しようとしている反応です。

アシドーシスとはpHが7.35以下になった場合を言います。
逆に、アルカローシスは7.45以上の場合です。
これはいずれも病的な場合の数字ですが、その前から体の機能には何か異常が起きているでしょう。

病気の人の酸塩基平衡は、酸性に傾いている場合が多いと言います。
実際、食べ物によって体内の酸塩基平衡が左右されるのは間違いのない事実です。
科学では解明されていない部分も多いかもしれませんが、頭ごなしに否定できない理論のように感じます。