扁鵲でも難しい人
東洋医学の歴史には、ゴッドハンドと言われるような伝説的な中医師が存在します。
周の時代の歴史的な名医である扁鵲(へんじゃく)もそのうちの一人です。
扁鵲には様々な逸話があり、
死者を生き返らせたり、見るだけで病気が診断できたり、
奇跡的な医療行為を行ったとされています。
また、現在の東洋医学は四診という方法を用いて診断しますが、その基本を作ったのは扁鵲です。
予防の重要性にも気付き、これを早くから説いていたのも当時としては鋭い目線でしょう。
(四診:見る、聞く、訊く、触るによる診断)
しかし、数々の奇跡を起こしてきた扁鵲にも治せない人たちがいました。
扁鵲が六不治と分類した人たちです。
①驕り高ぶり、物事の道理に従わない状態
②お金をけちって、健康を軽んじる状態
③衣食住を適切にしない、できない状態
④陰陽が五臓にとどこおり、気が安定しない状態
⑤身体が衰弱しきって、薬を服用できない状態
⑥巫を信じて医を信じない状態
①は、専門家の言うことを素直に聞けない人です。
自分だけは大丈夫だと過信をしている人はなかなか良くなりません。
②は、現代人には非常に多いパターンでしょうか。
仕事優先で、健康を切り売りしているのに気付いていない人がほとんどです。
③は、どんなに良い治療であっても、衣食住が乱れている人は難しいでしょう。
一時的には良くなっても、生活が変わらなければ根本的には改善しません。
④は、身体を動かしている大元は、肉体ではなくエネルギーです。
電気がないと機械が動かないように、エネルギーが一定じゃないと状態は安定しません。
⑤は、身体に治癒力が働いていないと、病気は良くなっていきません。
私たちの体は治癒力によって癒されているからです。
⑥は、スピリチュアルも人間の一つの側面ですが、人間は肉体も伴った存在です。
霊的な部分はもちろん大切ですが、その不調も肉体に表現されています。
肉体に対するアプローチもおろそかにはできません。
治療とは、治療家だけは不十分であり、相手の努力も必要です。
治療によって変化を出すことは出来ますが、それはあくまでも気付きにつながるきっかけです。
己の放つ周波数の変化こそ、本人の意識の変化こそが、実は一番必要なことなのです。

