アニサキスの増加

激痛「アニサキス」に異変“食中毒タイプ”が日本海側で増加 温暖化で生息域に変化か

これまでは日本海側のタイプは食中毒になりにくく、太平洋側のタイプは、なりやすいとされてきました。
しかし先月、内閣府は日本海側にも、食中毒になりやすい“太平洋タイプ”のアニサキスが増えていると発表したのです。
(国立感染症研究所 杉山広・客員研究員)

「日本海や東シナ海のサバ(に寄生するアニサキス)は、筋肉に入らなくて内臓に留まるので、臓器と一緒に廃棄されるからアニサキス食中毒は起こらないと。調べていくと、日本海側のやつでも(食中毒になりやすい)S型がいるんだということがわかってきて、単純に日本海側のものだけは(生で)食べて大丈夫だっていうことはないから、注意が必要だと」

ではなぜ、日本海側に“食中毒が発症しやすいアニサキス”が増えたのでしょうか?
アニサキスは、クジラやイルカなどの体内で成虫になります。
その卵が便と一緒に海中に排出され、オキアミが捕食。
それをサバなどが食べて、アニサキスが寄生するのです。

専門家は、原因は調査中としながら、こう推測します。
(国立感染症研究所 杉山広・客員研究員)
「海水温の上昇とか海流の流路の変更がある。サバはいろいろと回遊するので、それをクジラが追いかけていく、(海水が)熱くなっていって(サバやクジラが)上に上がっていっているんだけど、その中で下にも下がって(南下して)くるから、そういう時に(食中毒になりやすい)S型が増えていっている」

以前、アニサキスの食中毒を起こした方に話を聞いたことがありますが、本当に痛いそうです。
サバを食べて当たってしまったらしく、その日の夜から吐き気と腹痛に悩まされたそうです。
病院を受診し、事なきを得たようですが、二度とサバは食べたくないと話していました。

アニサキスは本来、クジラやイルカの胃壁に寄生する生き物です。
人間の体内に入ってしまった場合も、胃壁や腸壁に寄生しようとして噛みつきます。
しかし、強い痛みは噛みついたことによるものではありません。
アニサキスの分泌液によるアレルギー反応が、強い痛みの原因なのです。

痛みは、アレルギー反応であるため、同じものを食べても症状の出方が違う場合があります。
人によっては全くの無症状であり、それはアレルギー反応の有無で決まります。
アニサキスは3~4日で弱り、7日後には死んでしまうため、無症状の場合は知らず知らずのうちに排出されているそうです。

学者さんの話では、温暖化による生息域の変化というお話ですが、本当にそうなのでしょうか?
症状の根本にあるのはアレルギー症状であり、その強弱は、やはり体の状態に左右されます。
百日ぜきの流行もそうですが、なぜ今までとは違う傾向の流行り病が増えているのでしょう。
この傾向はコロナ禍以、ありえないことが異常に増えています。
素直に、日本人の免疫力が低下していることを、疑うべきなのではないでしょうか。