現代のコロシアム

“ドーピングOK”のスポーツ競技会がラスベガスで来年5月開催 世界新には100万ドルボーナス

“ドーピングOK”が問題視されるスポーツ競技会「エンハンスト・ゲームズ」の第1回大会が来年5月21~24日に米ラスベガスで開催されることが日本時間22日までに主催者から発表された。  
行われるのは競泳(50メートル&100メートル自由形、同バタフライ)、陸上(100メートル、100メートル/110メートルハードル)、ウエートリフティング。選手には出場料が支払われ、賞金や100万ドル(約1億4300万円)の世界新記録ボーナスも出る。

大会について、主導するオーストラリア出身の起業家デスーザ氏は「単なる競技会ではない。社会的運動だ」と表現。
今回の発表では「科学的なパフォーマンス強化が、大胆な新しいモデルを伴い、メインストリームへの道を開く」と野心をのぞかせている。  

かねて構想が公になっていたこのイベントについて、米アンチドーピング機関は1月、公式サイトに解説文を掲載。「競技力を向上させる物質や方法を使うことで、アスリートにパフォーマンスなどの強化を促す」などと指摘し、健康へのリスクに触れている。

こうなってくると、もはやサイボーグでも何でもありになってきます。
人間の可能性に挑戦すると言えば聞こえはいいですが、参加者は見世物小屋のトラと何ら変わりはありません。

パリオリンピックではトルコの無課金おじさんが話題になりました。
他の参加者に比べ、体一つで競技に臨む姿は非常に印象的でした。
確かに、競技とは本来、肉体の限界に挑戦する場です。
道具の進歩も素晴らしいとは思いますが、それは人間の純粋な能力ではありません。

もし、運良く大金が得られたとしても、体への負荷はどうなのでしょうか。
例えば、ステロイドは有名なドーピング薬ですが、心臓や血管系に大きなダメージを与えます。
実際ボディビルダーは、心臓疾患で亡くなる方が多いことが知られています。
ドーピング薬は、使えば使うほど、確実に寿命は縮まっていくでしょう。

大っぴらにドーピングができるのであれば、遠慮がない量が使用されるはずです。
自分の健康より、そんなにもお金が大事なのでしょうか?
自分が死ぬことの覚悟を持っているのでしょうか?
家族や友人を心配させてまで、お金や名誉は欲しいものなのでしょうか?
失ってしまった健康は二度と取り戻すことができません。
もう一度、お金の価値について考えるべきです。

まばゆい栄光と深い影は、表裏一体です。
お金で何でもできるという姿勢は、商業主義の行き過ぎた結果です。
金持ちの醜悪な趣味には虫唾が走ります。