ナボリンS

[期待できる効果]
筋肉疲労に効果のあるビタミンB1、血行不良を改善するビタミンE、末梢神経のダメージを修復する活性型ビタミンB12(メラコバミン)が配合されている。
特にメラコバミンは、4種類あるビタミンB12の中でも、体内で利用されやすく、末梢神経に直接作用する活性型のビタミンB12である。
その他、メコバラミンの働きを強化する葉酸も配合しているため、神経修復力を高める効果が期待できる。

[メコバラミンの神経修復作用]
プラセボ対照比較試験:
末梢神経障害の患者を対象に、メコバラミン、コバマミド、プラセボを4週間投与した二重盲検比較試験が行われた。
その結果、メコバラミン投与群の全般改善度は38.6%であり、有用性が認められている。

臨床効果の評価:
末梢神経障害によるしびれ、疼痛、知覚鈍麻などの症状を持つ患者にメコバラミンを投与した臨床試験では、65.8%の有効率が報告されている。

[メラコバミンの神経修復作用の疑問]
「有効率65.8%」の報告:
この有効率は、末梢神経障害による症状(しびれ、痛み、知覚鈍麻など)を持つ患者82名を対象に、メコバラミンを1日1,500μgの用量で投与し、その臨床成績を評価した試験で得られたものであり、多くの添付文書や製薬会社の資料で引用されている。
しかし、メコバラミンを単独で投与したオープン試験で報告された成績であり、厳密な二重盲検比較試験の結果ではない。

プラセボ対照試験:
末梢神経障害の患者を対象に、メコバラミン、コバマミド、およびプラセボを4週間投与した二重盲検比較試験が行われている。
その結果、全般改善度は、メコバラミン投与群で38.6%であったのに対し、プラセボ投与群では26.7%であった。
メコバラミンがプラセボと比較して有意な改善効果をもたらしてはいるが、その差は12パーセントである。
また、被験者数が45名程度と、データとしては説得力に欠ける部分がある。
個体差も考えると、末梢神経に対して著効を示しているという評価は疑問である。