血液脳関門の重要性

コロナで知られた「ブレインフォグ」正体解明へ 最新研究が突破口

新型コロナウイルスへの感染後、まるで頭が霧に包まれたような感覚を覚える患者は少なくない。これはブレインフォグと呼ばれ、新型コロナ後遺症(罹患後症状)の患者の20〜65%に見られる。推定値にこれだけ広い幅があるのは、この症状の理解がいかに進んでいないかを物語っている。

ブレインフォグを抱える人は、注意力が散漫になり、記憶力が低下する。体はだるく、考えがまとまらず、ごく簡単な家事さえも難しく感じる。新型コロナとの関連で広く知られるようになったものの、ブレインフォグという言葉は、もともとは慢性疾患を抱える人々の間で使われ始めた。

2024年2月に学術誌「Nature」に掲載された論文は、ブレインフォグに関する新たな知見を示している。この研究でアイルランド、ダブリン大学トリニティカレッジ医学部の神経科医コリン・ドハティ氏のチームは、新型コロナ後遺症患者の脳をスキャンした。

その結果、ブレインフォグの患者には全身性炎症に加えて、血液脳関門の漏れが見られることがわかった。血液脳関門とは、脳に毒素やウイルスなどの有害な物質が入らないようにする仕組みのことだ。
ドハティ氏らは、血液脳関門の漏れにより、これらの物質が脳内に入り込み、神経炎症を引き起こして、脳の正常な代謝プロセスを妨げているという仮説を立てている。

ほかの研究でも、全身性エリテマトーデスや慢性疲労症候群などの自己免疫疾患の患者で、同様の血液脳関門の機能障害が確認されている。

血液脳関門は、脳の毛細血管だけが持つ特別な構造です。
通常の毛細血管は、酸素や栄養を届け、二酸化炭素や老廃物を回収するという働きをしています。

しかし、脳の毛細血管はそれプラス、有害物質が脳に入るのを防ぐ、バリアのような機構も持ち合わせています。
言わば、脳において関所のような役割をしているのが血液脳関門です。

薬のような分子の大きな物質は、血液脳関門を通過することができません。
そのため、どんなに脳に良い成分でも脳に直接届けるのは非常に困難です。
グルタミン酸は脳の伝達物質ですが、味の素をたくさん食べても頭が良くならないのはこのためです。

その一方、血液脳関門は外部環境や病気による影響を受けやすい組織です。
ストレス、加齢によって物質透過性が増大することが確認されているのです。
タンパク質の脳内への侵入によって、脳の炎症や異常な神経活動、認知機能の低下が引き起こされると言われています。

最新の研究によると、コロナワクチンは血液脳関門を破壊してしまうことが確認されたそうです。
それであれば、中枢神経にも重大な副作用を及ぼしていることは間違いないでしょう。
ブレインフォグはもちろんのこと、最近増えている帯状疱疹との関連も気になるところです。

このような被害が増えているにも関わらず、未だにマスコミや政府はワクチン賛美です。
エビデンスが、いかに見たいものしか見ないための言い訳になっているのか…。

先日、子供あてにインフルエンザの予防接種券が送られてきましたが、その場で破り捨てました。
ワクチンに頼るという思考ではなく、己の免疫を高めることを目指すのが健康の本質です。
自分の身は自分で守るしかないのです。