白髪の遺伝子

白髪が増えるのは、がん防ぐ防御反応? 東大など発表「老化に意味」

白髪が増えるのは、損傷を受けた細胞を自ら排除する仕組みが働いているためで、がんを防ぐための防御反応にもなり得るとの研究結果を、東京大医科学研究所の西村栄美(えみ)教授(幹細胞生物学)らのチームがつきとめ、英科学誌「ネイチャー・セル・バイオロジー」電子版に発表した。
皮膚がんの一種「悪性黒色腫(メラノーマ)」の発生メカニズムに関わる重要な成果という。

実験では、放射線で人為的に皮膚を老化させたマウスには、白髪が生じた。損傷を受けた色素幹細胞が枯渇し、毛包から排除されたためだという。

一方で、発がん物質を投与したマウスは、色素幹細胞を活性化する物質が毛包内で生成され、老化が抑制された。細胞の複製が促進されることで、損傷を受けた細胞が排除されず毛包内にとどまり続けるため、白髪にならなかった。その後、損傷のある細胞はメラノーマに変化した。

白髪の鍵は日本人特有の遺伝子?世界初発見、白髪関連の遺伝子「PLXNA1」を確認、ロート製薬が報告、予防への道ひらく可能性も

今回は、日本人を対象としてこのメラニン色素を作らなくなる理由が、遺伝子を調べることによって研究された。
研究対象は、平均年齢42.7歳の日本人2186人。唾液から抽出したDNAを調べることで、白髪の有無と関係した特徴を確かめた。

研究の結果、日本人を対象とした調査で「PLXNA1遺伝子」という遺伝子と、白髪の関係が初めて確認された。
この遺伝子が細胞内のシグナルを通して、メラノサイトの機能に影響したと考えられた。
細胞内のシグナルの働きが低下すると、メラノサイトの機能も低下。結果、メラニン供給が減ると考えられた。
この発見により、白髪の発生メカニズムの一端が明らかになったと考えられた。

一つ目は、白髪はガンの発生を防ぐ働きがあるのではないかという研究です。

二つ目は、白髪と関連するPLXNA1遺伝子が発見されたという報告です。
これは日本人を対象とした研究なので、特有の遺伝子かは分かりませんが、白髪のメカニズムが明らかになったのは大きな発見でしょう。

髪の主成分はケラチンというたんぱく質ですが、純粋なケラチンは無色です。
髪に色がついているのは、毛包の色素幹細胞が産生するメラニン色素の量が多いためです。
人種によって髪色が違うのは、この色素幹細胞の働きがそれぞれで異なります。
日本人が黒髪なのは、白人に比べると色素幹細胞の働きが活発だからです。

しかし老化によって色素幹細胞の働きが鈍ると、メラニン色素がうまく作られなくなります。
そのため、色が付かないまままで髪が伸びていくので、白髪となります。

これを読む限りでは、白髪がガン化を防ぐのは、あくまでも正常な色素幹細胞であればという話でしょうか。
老化による白髪と、ガン化を防ぐ白髪では、別なプロセスなような印象です。
逆に、若くして白髪が多い方もいますが、この点だけで考えると、ガンになりやすい体質もあるのかもしれません。

ガンの話を置いておいても、髪の印象は年齢に大きく影響します。
ロート製薬が発見したということで、今後、内服する毛染め等も出てくるのかもしれません。