読書録 vol.2

革命のファンファーレ 西野亮廣

食わず嫌いをしていたが、無料だったので読んでみた。
なかなか面白かった。西野はアンチが多いことで有名だが、決して間違ったことは言っていない。むしろ、言っていることは正論で、自分に正直に生きているという印象である。芸人という枠で捉えるから誤解を受けるのだろう。肩書がIT社長であったなら、世間はもっと彼を受け入れていたように思う。

当たり前を当たり前と思わず、既存の仕組みを疑う。
西野は絵本の制作において、分業制を取り入れ、製作費をクラウドファンディングで募るという、前代未聞の行動を起こした。人間は本能的に変わることを恐れる。だから、出る杭は打たれ、非難された。
しかし、彼は結果を出した。そのやり方が間違っていないことを世の中に証明した。

何一つ変わらないものなんてない。変わらなければ取り残される。
この手技療法の世界においてはどうだろう。旧態依然として変わっていない気がする。
やれることは沢山あるのではないか?そのためにはどうすればよいか?
意外と考えさせられた一冊であった。


PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話  ローレンスレビー

非常に面白かった。久しぶりに先が気になって、ページをめくる手が止まらなくなった。
当たり前だがどんな会社でも最初は小さい。著者のローレンスレビーは、当時、赤字の垂れ流しで、倒産の危機にも即していたピクサーを、スティーブジョブズに経営手腕を見込まれてスカウトされた人物である。ピクサーの革新的なアニメーション制作の現場に魅せられ、ピクサーでの仕事と決めたローレンスだったが、最初から問題が山積みで、どうしたら良いのか頭を抱える毎日。本人にとっては大変な日々だったかもしれないが、読者にとってはそれがドキドキワクワクのエピソードになる。
ローレンスが会社を変えたのは事実ではあるが、決して一人の力が会社を変えたのではない。一人の力で出来ることはたかが知れている。ローレンスの情熱が周りに火をつけ、会社として燃え上がったからこそ、ピクサーのブレイクがあったのだ。ローレンスの熱量が読み手にも伝わってきて、読むほどに胸が熱くなった。勇気と元気をくれる一冊だ。

まんがで読破 菜根譚 洪自誠

まんがで読破シリーズは、世界の名著を気軽に読めるので、結構好きである。
中国には長い歴史がある。長い歴史の中で人々は考え、そしてその言葉を後世に伝えてきた。
著者の洪は、科挙に合格し役人として仕えたが、金と利権にまみれたその世界に嫌気がさし、都を離れ隠居生活を始めた。世俗を離れて、考え、まとめ、紡ぎだした言葉が、この菜根譚である。

その中身は、現代にも十分通用する格言の数々である。結局、何百年経とうが、人間の本質的な悩みは変わらないということであり、それだけ変えるのが難しいということだろう。中国には孔子、老子、孫氏など、偉大なる思想家が多く存在するが、現代おいて、自国の権利ばかりを主張する中国には、その思想が一つも反映されていないように感じる。ギャグのようであるが、これが変わることの難しさの実例だろう。

こういった言葉は実行することで、初めて価値が生まれる。心に留めておきたい。