私の施術遍歴
専門学校を卒業し、施術家としての道を歩み始めてから、今年で18年目に突入します。
私の施術も、昔からこのようなスタイルではありません。
失敗し、勉強し、経験を積んだからこそ、今の私があります。
私もかつては筋肉を緩めさえすれば良くなる、そんなマッサージを第一とする施術家でした。
毎日、一生懸命マッサージをして、ひたすら患者さんの固い身体を揉みほぐしていました。
おかげさまでマッサージの腕は上達し、気持ちいい、上手ねと言ってもらえるようになりました。
しかし、肝心の症状は、一向に良くなっていないのです。
気持ちが良くてその時は楽だけど、すぐに戻ってしまう…。
どれだけ一生懸命に、丁寧にマッサージをしたとしても、結局結果は同じです。
しかも、マッサージ慣れしてくるに従って、逆に患者さんの体が固くなっていく現実。
次第に、マッサージの限界を感じ始めました。
次は骨に目を付けました。
筋肉がくっついているのは骨である。
筋肉が固くなるのは、骨が固着して動かず、余計な負荷がかかっているからだ。
固着した骨が動くように矯正すれば、筋肉は柔らかくなる。
当時は自らカイロプラクティックの施術を受け、その効果に感銘を受けたこともあって、骨の矯正に興味を持ち技術の習得に励んでいました。
確かに、骨を動かすことで筋肉は柔らかくなり、関節も動くようになります。
マッサージに比べ、ある程度の効果を実感しましたが、やはり良くならないケースもあります。
悩みながら施術を続ける毎日が続きます。
その時に出会ったのがオステオパシーでした。
オステオパシーが他と違うのは、治療哲学がしっかりしているところです。
一般的には、テクニック=その療法というイメージですが、オステオパシーはそうではありません。
オステオパシーは考え方であって、それに則った施術であれば、それはオステオパシーなのです。
例えば、鍼治療であっても、それがオステオパシーの哲学に則っていれば、それはオステオパシーです。
そのテクニックに終始しない治療哲学が、非常に私を惹きつけました。
また、オステオパシーを知ったことで、筋膜の大切さというのも身に染みて分かるようになりました。
身体にはつながりがあって、それは筋膜という結合組織が身体を覆っているからである。
内臓、血管、神経、リンパすべてをつなぐのが筋膜であり、筋膜が病気の原因になる場所である。
専門学校時代は身が入らなかった勉強にも、ようやく興味を持ち出したのがこの頃です。
しかし、実際はつらく険しい日々の始まりでした。
まず、オステオパシーで求められる感覚というものが分かりません。
組織の感覚を拾うためには、十分に力が抜けていないといけません。
長年、マッサージの癖が染みついた身体には、それが難しかったのです。
加えて、身体を三次元化するためには解剖学の知識も必要です。
オステオパシーを学び始めたものの、結果が出ない日々は何年も続きました。
もがきながらも続けて行くと、何となく感覚が分かってきます。
そうすると、今まで以上の効果が出るようになったのです。
ようやく、今のスタイルへの芽が出始めた頃です。
さらに、友人のすすめによってアレルセラピーに出会います。
今までは肉体にしか目が向いていませんでしたが、これが視点が大きく開く、きっかけになります。
人間は、電磁波や化学物質、細菌、ウィルス等、環境的な影響も受けている。
初めは半信半疑でしたが、それらの処理をすることで目の前で変化する現実を目の当たりにし、私の中でパラダイムシフトが起きました。
人間はあらゆるものの影響を受けているんだ…。
こういった紆余曲折を経て、今の私がいます。
今でも決して満足はしていません。
いつまでも上達したいし、腕を上げたい、この気持ちは終生変わらないと思います。
施術家のような職人は、一生楽はできないのかもしれません。

