胸鎖乳突筋の影響力
当院では、施術前に必ず身体のチェックをします。
体のランドマークだったり、体の動き、筋肉の固さ、内臓の状態等、一通り触って状態を確認します。
その流れの中で首も触りますが、首の検査項目の一つに胸鎖乳突筋があります。
胸鎖乳突筋は固くなっていることの多い筋肉です。
触られると痛いと感じる人がほとんどで、身体の状態が反映される筋肉です。
この胸鎖乳突筋、機能的には首を動かす筋肉です。
耳の後ろの乳様突起から、鎖骨と胸骨へと伸びて、下を向いたり、首を回す際に収縮します。
しかし、胸鎖乳突筋の働きはこれだけではなく、色々な身体の機能に関係しています。
その一つは神経への影響です。
胸鎖乳突筋に伴走する神経や、横切る神経、間をすり抜ける神経等、多くの神経が関係します。
具体的には、大後頭神経、小後頭神、大耳介神経、頚横神経等の神経です。
特に、大後頭神経や小後頭神経は頭痛に関係すると言われているので、見逃せないポイントです。
また、胸鎖乳突筋の下には頚動脈、頚静脈が走っています。
この血管は言わずと知れた、頭部へと血液を供給する動脈です。
筋の緊張は、頭部の血流に影響し、頭重感の原因になるかもしれません。
さらには、頚動脈には迷走神経という自律神経が一緒に走ります。
胸鎖乳突筋の緊張は、自律神経的にも影響を与えるのです。
自分で触ってみて、胸鎖乳突筋が固くなっていれば、それは不調の始まりかもしれません。
首は、全身の状態が反映されるポイントなのです。

