細胞はどうやって死んでいくのか

死とは、心臓が止まり、呼吸が停止し、脳の活動が停止した状態を言います。
しかし、個体としては死んだとしても、細胞レベルではまだ生きています。
先日の続きになりますが、人の細胞はどのように死んでいくのでしょうか。

私たちの活動は、細胞内のミトコンドリアが作るエネルギーによって支えられています。
そして、そのミトコンドリアは血液から栄養と酸素を受け取って活動しています。
しかし、心臓が拍動を止めると、血液の供給もストップします。

最初は、まだ酸素や栄養の貯えがあるため、ミトコンドリアが働くことができます。
しかし、貯えが無くなる働けなくなるため、今度は解糖系という代謝へと切り替わります。
解糖系でもエネルギーは生産できますが、効率が悪く、多くのゴミが発生します。
血液の循環が正常であれば、通常ゴミはきちんと回収され問題にはなりません。
しかし、死後はゴミがどんどんと溜まっていき、そのゴミが生命活動に影響を及ぼします。

ゴミが増えることでゴミ屋敷と化した細胞は、だんだんと形を維持することが出来なくなります。
そして、ゴミによって倒壊し、細胞が死んでしまうのです。
また、一つ細胞が壊れると、その細胞内に含まれる酵素がばらまかれ、周りの細胞を破壊し始めます。
さらに、細胞が自殺をするアポトーシスという現象も起こり始めます。
ドミノ倒しのように、死は急激に拡大していくのです。

しかし、不思議なのは死んだと思われた人が24時間後に蘇生するという事例が多数あることです。
理屈的には細胞がダメになってしまうはずなのに、なぜ生き返ることができるのでしょう。
個人差はあると思いますが、それが24時間経過してのことだと、とても不思議な話です。
死とは、決して単純なものではないのかもしれません。