楽は出来ない

○○に効果のあるお茶。
○○には、痩せる、花粉症に効果のある等の文言が入ることが多いでしょうか。
その花粉症に効果があるというお茶に、実はステロイドが入っていたというニュースが話題になりました。

ことし1月、4か月ほど飲み続けていたという10代の女性の血液検査の結果を見た医師が副腎機能の異常に気づき、飲むのを止めたところ、数値が改善したなどとする情報が国民生活センターに寄せられました。

これを受けてセンターが大手通販サイトで売られていた同じ商品を購入し、成分を分析したところ、医薬品の成分でステロイドの一種「デキサメタゾン」が、1グラムあたり3マイクログラム検出されたということです。

「デキサメタゾン」は炎症を抑える作用があり、リウマチやアトピー性皮膚炎などに使われる医薬品の成分で、けいれんや感染症の悪化などの副作用があるとされていて、食品での使用が禁じられています。


ステロイドには免疫や炎症を抑える作用があります。
花粉症は、自己の免疫が花粉に対して過剰に働いてしまうことで起こる反応です。
ステロイド薬が含まれていれば、それはアレルギー反応が軽くなって当然でしょう。
私が調べたところによると、このお茶は150gで6000円で販売されておりました。

以前も、痩せるお茶による健康被害がニュースになりました。
お茶にフェンフルラミン、N-ニトロソ-フェンフルラミン等の食欲抑制剤が含まれていたのです。
服用者の多数が肝機能障害を引き起こし、死亡者まで出てしまった悲惨な事件でした。

こういったものに手が出てしまう気持ちは分かります。
しかし、生活を見直すことこそが本来唯一の改善策です。
なぜ花粉症になってしまうのか、なぜ太ってしまうのか。
大事なのは、そうなってしまった理由を掘り下げ、土台である生活習慣を見直すことです。

そもそも、楽をして治るものではなく、楽をしてきたから悪くなっているのです。
何事にも近道は存在しないのです。