時差ボケとは?
世間的にはもうすぐお盆休みでしょうか?
自粛ムードの去年までとは違って、今年は海外旅行に出かける方も多いようです。
飛行機での移動が長い場合、心配されるのは時差ボケです。
実際、海外旅行から帰ってきた患者さんから、時差ボケで体がしんどいとのご相談を受けました。
時差ボケとは一体何なのでしょうか?
時差ボケは医学的には”時差症候群”と呼ばれます。
私たちの体には体内時計という仕組みがありますが、それは光を感じることで調整されています。
視交叉上核という脳の一部が明暗を感じ取り、一日を24時間として調整してるのです。
実際には、睡眠に関わるメラトニンというホルモンを介して、体内時計をコントロールしています。
地球の一日は24時間周期です。
そのため、人間の体も24時間のリズムに同期されています。
1~2時間程度であれば影響は少ないと考えられていますが、体にとって4~5時間以上は大きな負担です。
体内時計に狂いが生じ、睡眠覚醒のリズム、体温調節、ホルモン分泌に大きく影響してしまいます。
時差ボケで特有の、不眠、眠気、頭痛、疲労感、頭重感、イライラ等は、このズレに伴う症状です。
また、時差ボケは個人差が大きく、全く症状を感じない人も居れば、一週間続く人も居るそうです。
パイロットの7割が睡眠障害を抱えていると言いますが、やはり体の仕組みとして逆らえないのでしょう。
対策としては、多少眠くても日中は我慢し、屋外で太陽の光を浴びるようにする良いでしょう。
日光浴によって視交叉上核を刺激されるので、ずれた体内時計を元に戻す働きが期待できます。
さらに、体調を万全に整えておくことは体の調整能力を高めることにもつながります。
当たり前かもしれませんが、これも日頃からの健康の意識の有無によって、適応力に差が出そうです。

